診療放射線技師が提供する検査画像は、病気の診断や治療方針の決定を左右する非常に重要な情報となるため、診療放射線技師には高度な「撮影技術」と、卓越した「画像診断力」が求められます。本学科では、これら高度な技術を身につけるために“撮影”と“診断”について実践的に学ぶ科目を数多く配置しています。また、患者様や他の医療職などと初対面でもうまくコミュニケ―ションを図る力が求められるため、他学科の学生を患者役に見立ててトレーニングを行う実践的な授業で、診療放射線技師に必要な対人力も育むことができます。
医療技術学部
Department of Radiological Technology 診療放射線学科
診療放射線技師が提供する検査画像は、病気の診断や治療方針の決定を左右する非常に重要な情報となるため、診療放射線技師には高度な「撮影技術」と、卓越した「画像診断力」が求められます。本学科では、これら高度な技術を身につけるために“撮影”と“診断”について実践的に学ぶ科目を数多く配置しています。また、患者様や他の医療職などと初対面でもうまくコミュニケ―ションを図る力が求められるため、他学科の学生を患者役に見立ててトレーニングを行う実践的な授業で、診療放射線技師に必要な対人力も育むことができます。
本学科は、最先端の画像検査・診断機器や読影システムを完備した「メディカルイメージングセンター」を設置し、「撮影技術」と「画像診断力」を実際の機器を用いて身につけることができます。
■ X線CT室
X線とコンピュータにより身体の内臓構造を画像化するX線CT検査装置を設置しています。短時間で多数の画像データ処理が可能な64列MDCT(マルチディテクタCT)を用いて、臓器の様子を細部まで撮影・観察することが可能です。
■ MRI室
全国でも導入事例の少ない3テスラの高磁場MRI装置を設置しています。磁場と電波を利用して臓器や血管の画像を撮像することで、通常では発見が困難な症例に対しても効果的な解析を行うことができます。
■ マンモグラフィ検査室
乳がん検診で使用されるマンモグラフィ検査装置を配置しています。乳がんの早期発見を目的に、マンモグラフィ検査装置特有の撮影手法や画像診断などの技術を学びます。学内施設としてマンモグラフィを導入している大学は全国的にも珍しいです。
■ 読影室
全国最大規模となる25台の医用画像表示モニタを備えており、学生は一人1台のモニタを使ってMRI検査やX線CT検査など各種検査の医用画像を観察し、高度な画像診断能力を修得します。脳や心臓などの三次元画像の作成方法についても実践的に学びます。
本学科では、将来“即戦力”として活躍できる診療放射線技師の育成に向けて、臨床経験豊富な教師陣から高度な「放射線治療」を学ぶことができます。「放射線治療」は腫瘍学、放射線治療技術学、放射線品質管理などの実際を学びます。また、近年拡大している医師とのタスク・シフト/シェアに対応できるように、静脈注射や、カテーテル挿入などの最新の臨床現場でも適切かつ正確に対応できる知識と技能を身につけることができます。
超高齢化社会の発展などにより、がんの診断件数は年々増加しており、がん治療におけるCT検査やMRI検査などの画像検査や放射線治療の重要性が高まっています。また女性に多い“乳がん”の早期発見で有効なマンモグラフィ検診率も近年増加しています。こうした状況を受け、重大な病気の発見・検査から治療まで幅広い業務に対応することができる診療放射線技師へのニーズは、今後ますます高まることが予想されます。
本学科では、病気の早期発見を支援するAIの研究を行っています。医用画像や医療現場で発生するデータから異常に関する所見をAIによって検出し、医師や医療従事者に通知することにより、より早く、より正確に診断する支援を行うことを目的としています。そのための技術として、Deep Learning技術の研究や、完成したAIを臨床の現場で利用した際の価値の評価方法を学ぶことができます。