アスリートを対象に、食事調査や栄養相談の実施、体組成の測定等を行い、栄養サポートを実施します。
健康科学部
Department of Health and Nutrition 健康栄養学科
アスリートを対象に、食事調査や栄養相談の実施、体組成の測定等を行い、栄養サポートを実施します。
各種調理機器や調理テーブルを数多く備え、調理に関する基礎的な知識と技術を学びます。
大規模な給食施設には、給食管理者として管理栄養士または栄養士が配属されます。この実習室では、給食施設における栄養管理、作業管理、食材管理、衛生・安全管理、栄養教育、喫食者サービスおよび大量調理等の実践的な手法について学びます。調理室の他、下処理室や食器洗浄室を完備し、また衛生管理の面から、それらの作業は全て異なる部屋行われるように設置されています。
食事の実演指導や食品模型を用いた講義ができる設備があり、食事によるケアを目指した指導が行われます。
食品には脂質やカルシウムなど栄養成分はもちろんのこと大豆のイソフラボン、トマトのリコペンなど様々な成分が含まれています。本学の精密機器室にはこのような成分を分析できる高速液体クロマトグラフ(HPLC)やガスマトグラフ質量分析計(GC‐MS)、原子吸光光度計といった機器類が充実しています。食品学実験では学生一人ひとりがこれらの機器類を使って食品中にどんな成分がどれくらい含まれているかを分析します。例えばHPLCや分光光度計を使ってニンジンやトマトのカロテノイドを、原子吸光光度計を使ってレバーの鉄を、GC-MSを使ってDHAなどの魚の脂肪酸を測定しています。
食品加工実習室では調理学実験、食品加工学実習を行います。調理学実験では調理の材料である食品の鑑別法、調理性、物性、官能評価法などを、様々な食材を用いて行ない、調理のコツを科学的に理解します。また、加工食品として購入されることの多い豆腐やコンニャク、ソーセージなどを実際に作成し、加工過程における食材の物理的・化学的変化の観察などを行います。作成品はもちろん試食し、その評価を行います。本実習室には物性を測定する破断測定計、粘度測定計など完備されているほか、各実験台や実験室内の棚には調理に必要な調理器具や実験器具類が備えられており、実験および実習が効率よく行なえるようになっています。
ガスクロマトグラフ(GC)と質量分析計(MS)を組み合わせた装置で、主に有機化合物の定性や定量に用いられます。混合した試料をGCで分離し、分離した成分をイオン化し、マススペクトルを測定することにより、対象とする成分の定性と定量を行います。極微量のサンプルや混合物でも分析でき、化学・医学など多くの分野で活用されてます。食品関係では脂肪酸、香気成分、残留農薬の分析などに用いられています。
多成分混合物を分離分析するクロマトグラフの一種です。溶媒に溶解した他成分混合物を、液体の移動相とともにポンプで加圧送液してカラム充填剤(固定相)を通過させ、固定相と移動相の相互作用(吸着、分配、イオン交換、サイズ排除など)の差を利用して迅速に分離し、このときの溶出時間や溶出面積により目的成分の定性や定量を行います。食品関係では糖やビタミン、カロテノイド色素などの様々な有機化合物の定性・定量に用いられています。
原子が特有の波長の光を吸収する現象を利用して、おもに金属元素を定量する機器です。炎や炉などを用いて試料中の目的元素を原子蒸気化して、その蒸気層に元素固有の波長の光を当て、層中の光の吸収量(吸光度)を測定することで、試料中の元素濃度を定量します。食品分野でミネラルウォーターや食品中のナトリウム、鉄、亜鉛などの無機質(ミネラル)の定量に用いられているほか、環境分析などの分野でも広く用いられています。
熱風と蒸気を使い、温度と湿度をコントロールしながら、様々な料理を作ることのできる機械です。「焼く、蒸す、煮る、茹でる、炊く、炒める、(揚げる)」ことができ、1台で6~7役をこなします。本学では、開学時より学内実習(給食経営管理実習I)で活用しており、野菜炒め、あんかけ焼きそば、魚の煮付け、鶏肉のクリーム煮、紅茶プリンなど多くの料理をスチームコンベクションオーブンで作っています。実際のホテルの厨房やレストランなどでも重宝されています。
クリープメータは、クリープ試験(粘性および弾性を、物性値としてとらえる基礎的な測定)、テクスチャー試験(口腔内での感覚(かたさ、歯ごたえなど)を数値でとらえる測定)・レオメータ試験(破断、曲げ、はく離、針入などの測定)カードメータは食品の破断度(ゼリー強度)を測定することの出来る装置です。食品の破断強度(ゼリー強度)測定やユニバーサルデザインフードや厚生労働省高齢者食品のかたさの基準が測定可能であるため、新しい調理法や食品開発に活用できます。
「体験型食事教育SATシステム」は、実物大のフードモデルを選んでセンサーボックスに載せると、瞬時に選択した食品の栄養価を計算してモニター画面上で確認できます。全国でも導入例の少ない設備です。
体組成計は、栄養学実習を始めとした様々な実習で使用します。体重のほか、体脂肪率が測定でき、そこから骨格筋量・皮下脂肪量・体脂肪量などが確認できます。これら情報を基に栄養評価を行います。
官能評価はある食品の嗜好性や味、やわらかさなどの評価を行う評価方法です。人の感覚に左右される評価方法であるため、評価を実施する環境の整備が欠かせません。そのために、この検査室を整備し、学内実習、卒業研究などで活用しています。
管理栄養士として必要な、「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」、「食べ物と健康」の分野の知識を学ぶため、解剖生理学実習、生化学実験、食品衛生学実験、食品学実験をこの実験室で行います。身体の仕組みや、身近な細菌の観察、食品成分の分析を通して、実践的、科学的に学びます。