救急救命士は「生命を守る」最前線に立ち、毎回異なる現場と対峙し、様々な状態の傷病者と向き合わなければなりません。想定できない緊迫した場面で求められるのは、いかなる状況下でも素早く察知する観察力、得られた情報から必要な処置を決定する冷静な判断力、的確に処置を行う実践力です。そうした高い能力を養うため、本学科では、学生自身が考えた臨場感のあるシナリオに基づいた総合実習を行います。この実習では救急救命士役の学生に装着したカメラを通して救急現場活動の様子を録画し、その振り返りとなる検討会でそれぞれが意見を出し合い、建設的な話し合いを行います。こうして学生自らが創り上げる実践的な実習で観察力や判断力、実践力を養い、その先の消防署や医療機関での発展的な実習へと繋げます。