眼や視覚の健康を守るスペシャリスト!
幅広い年齢層の眼や「見る」機能を検査することが仕事です。視力検査などの眼科一般検査や、視覚の発達を促す訓練を行います。スマホやタブレットの普及により、眼や視覚に悩む人も増えているため、社会に果たす役割が大きい有望な職種のひとつです。
幅広い年齢層の眼や「見る」機能を検査することが仕事です。視力検査などの眼科一般検査や、視覚の発達を促す訓練を行います。スマホやタブレットの普及により、眼や視覚に悩む人も増えているため、社会に果たす役割が大きい有望な職種のひとつです。
国家試験に合格すると免許が与えられます。国家試験の受験資格を得るには次のような方法があります。
視覚は外界の情報の約90%を担うと言われており、視覚に障がいを持つと得られる情報量が大幅に制限されQOL(生活の質)が著しく低下します。日本眼科医会の調査では、2007年の時点で約164万人の視覚障がい者がいるとされており、2030年には200万人にまで達すると予測されています。また近年では、ゲーム機やタブレット型コンピュータなどの普及により「子どもの眼の健康管理」の重要性が高まるほか、高齢者の「ロービジョン(低視覚)ケア」へのニーズの拡大に伴い、2012年度診療報酬改正で「ロービジョン」検査判断料の算定が追加されるなど、視能訓練士のニーズはますます増加しています。こうした状況の中、2011年には厚生労働省が視能訓練士国家試験の改善報告書を取りまとめ、国を挙げて質の高い視能訓練士の育成に乗り出しています。
9割以上の視能訓練士が病院や眼科クリニックなどの医療機関で活躍しています。夜勤や残業が少ないうえ、育児休暇などが取得しやすく働きやすいのが特徴です。また、仕事から離れても再就職が比較的容易のため、女性には特にオススメな専門職です。
眼はたった24mmの小さな感覚器ですが、私たちの日常に多くの情報を届けてくれます。「そもそも目が見えるとは何か?」「3D映像の仕組みって?」といった身近な不思議から最新の知見まで追求することができます。またiPS細胞を移植する患者さんへの検査も視能訓練士が行います。
視力は生後からゆっくり成長し、9歳までには完成すると言われています。そのため、幼少期の眼の発達ケアは将来にも大きく影響します。そのため、眼科外来に限らず、3歳児検診で「眼の健康管理」を担う視能訓練士のニーズは高まっています。
視力検査・屈折検査・視野検査・眼圧検査などの眼科での一般検査、色の識別や立体的にモノを捉える機能に関する検査などを行います。また、眼鏡の度数やコンタクトレンズの種類の選定も担当します。視能訓練士は100 以上にわたる眼科検査を行う、まさに「眼や視覚の健康を守るスペシャリスト!」です。視能訓練士が行った検査結果は、医師が診断・治療を行うにあたって必要なデータとして提供されます。そのため、眼科医療の中心的な役割を果たしています。
視能矯正: 弱視や斜視のある子どもに対して、視覚の発達を促す訓練を行います。ロービジョンケア: 病気によって眼鏡やコンタクトレンズでは十分な視力が出ない患者さんに対して、ルーペなどの視覚補助具の選定や使い方の指導を行います。健診業務:三歳児健診や生活習慣病健診など、保健所や病院で行われる健診の視覚検査を担当して、眼の病気の早期発見に努めています。
Case1
大学病院・総合病院・眼科医院
視能訓練士は大学病院や総合病院の眼科外来、眼科医院・眼科クリニックが主な活躍のフィールドです。眼科の中で医師の指導のもと、眼の検査や訓練を行います。眼科に来院される患者さんは、医師との診察等に比べて視能訓練士による検査を受ける時間が最も多いため、検査をスムーズに行うことはもちろん、患者さんの悩みを聞いたり、不安な気持ちに寄り添うコミュニケーションも重要になります。
Case2
眼科検査機器メーカー/眼鏡店
眼科での臨床経験を積んだのちに、関連する機器メーカーや眼鏡店に勤務することもあります。
この資格を目指せる学科
視機能科学科