特色
大学概要
学部・学科
キャンパスライフ
就職・資格
入試情報

リハビリテーション学部

Department of Speech, Language, and Hearing Sciences

学びの特色

1.「話す」「聞く」「食べる」の支援多職種の教師陣から学ぶ

言語聴覚士は、「話す」「聞く」「食べる」機能に障害を持つ患者様の回復を支援する専門職です。カバーする領域は、「高次脳機能障害」「失語症」「自閉スペクトラム症」「言語発達障害」「吃音」「構音障害」「摂食嚥下障害」「音声障害」「聴覚障害」と多岐に渡り、小児から高齢者まであらゆる年代の障害を対象としています。そこで本学科では、言語聴覚士だけでなく、臨床心理士や公認心理師、医師、歯科医師といった言語聴覚支援に関連する多職種の教員を配置し、専門的な領域を深く学べる独自の指導体制を構築しています。心理学や脳科学、歯科学といった多様な領域をその第一人者から直接学ぶことで、様々な障害に対応できる高い専門性を身につけていきます。

2.少人数教育専門的な知識を深める

本学科は学生一人ひとりを手厚くサポートできる少人数制を採用しています。1人の教員が1学年3名の学生を担当することで、細かなところにまで目が行き届く環境を整え、本来なら修得するのに時間のかかる実技や演習科目もスムーズに理解が進みます。また、学年ごとに少人数のゼミに所属し、自身が極めたい分野の専門性を少人数教育で高めていけるのも、本学科の大きな特色です。大学生活の小さな悩みから国家試験対策まで、学生たちも教員との距離が近いメリットを最大限に活かしています。

3.言語発達支援センター実践力を鍛える

学内に言語発達支援センターを設置して、「言葉の遅れ」「吃音」「発達障害」「構音障害」など、小児のコミュニケーションの不安に関する様々な相談ごとを受けつけています。実際に支援を行うのは本学科の専門教員ですが、学生の見学も可能となっており、臨床経験豊富な教員の評価や訓練の手法を間近で学ぶことができます。学生には積極的な参加・協力を促し、リアルな臨床現場への理解に繋げています。このセンターは地域の小児言語聴覚領域の中核としても機能しています。本学科の教員の研究に関する科研費も獲得しており、研究が進むことでさらなる発展が期待されています。

成人領域を実践的かつ専門的に学ぶ場も!

リハビリを専門とする関連病院での診察やカンファレンス、他職の医療従事者と患者様の関わり方を見学し、チーム医療における言語聴覚士の役割を体験的に学べるようにしています。病院見学を通して、認知症や神経心理への専門性も磨き、あらゆる年代を支援できるスキルを養います。

FEATURES

主に病院で活躍する「コミュニケーション」のプロフェッショナル

言語聴覚士は、「話すこと」「聞くこと」「食べること」に障害を持つ一人ひとりに寄り添い、検査やリハビリを通して回復を支援する専門職で、医療機関を中心に活躍しています。しかし、その有資格者は3万8千人程度しかおらず、リハビリを専門とする他職種の理学療法士(約20万人)や作業療法士(約11万5千人)と比べて圧倒的に人材が不足しています。超高齢社会を迎え、加齢による摂食嚥下障害や、認知症によるコミュニケーション障害へのサポートニーズが高まることが予想されるため、言語聴覚士の活躍がますます期待されています。

グローバルキャリア支援Meeting

本学科では大学卒業後、海外でキャリアを形成することも積極的に推奨しています。その一環として、東京大学附属病院の言語聴覚士、兼岡麻子先生を講師に、オンラインで座談会を行いました。先生はボストン大学の大学院にて、嚥下障害の研究で博士号を取得し、現在も大学病院の臨床に従事しながら、国際学会で発表し、国際セミナーの講師としても活躍されています。この会では、先生の留学時の生活や、留学で身に着けたことを活かした臨床や研究ついて、英語で発表されました。学生は先生に直接質問を行い、日米間の言語聴覚士の違いについて知ることができました。今回の兼岡先生のお話から、海外で形成したキャリアを生かす方法は、海外で言語聴覚士として働くことだけではないこと、国内を拠点としながら、キャリアで培った知識や人脈、そして英語力を活かして国内外で活躍する道もあることを学びました。本学科では今後も、学生の海外への関心を高めるイベントを企画していきます。

実習前教育

3年次後期の履修科目「臨床実習II」では、3週間もの期間をかけて学外の各施設で指導者(supervisor)となる言語聴覚士のもとで、評価実習に取り組みます。その事前教育として学内外で実習前教育を行います。今までに履修した科目の再確認や、実習にのぞむ際の注意点を臨床経験豊富な教員から指導を受けるプログラムを講義形式で行います。また、関連施設でカルテやデータを見たり、実際の患者さんにどのような検査が必要かを参加学生みんなで考え、実施したり、患者さんの障害像について分析します。直接言語聴覚士の指導を受けることによって、臨床実習のイメージをつかみ、よりスムーズに臨床現場へと導入することができます。