本学では建学の精神「優れたQOLサポーターの育成」のもと、優れたQOLサポーターに求められる資質・能力を5項目あげ、その英語の頭文字をとって「STEPS」と定義し、3ポリシーの中で使用しています。
[ Science&Art ] 科学的知識と技術を活用する力
高等学校卒業相当の英語・国語・数学・生物・化学など、入学者選抜試験にて出題する教科・科目の基礎学力を有する。
[ Teamwork&Leadership ] チームワークとリーダーシップ
自分の意見を論理的に表現し、相手にわかりやすく表現するとともに、他者と協調し、主体的に物事を成し遂げる能力を有する。
[ Empowerment ] 対象者を支援する力
学習や課外活動に対して主体的に行動するとともに、人との関わりを大切にし、円滑な人間関係を築くうえで必要な優しさ・協調性・他者を理解しようとする態度を有する。
[ Problem-solving ] 問題を解決する力
ある事象に対してさまざまな視点から物事を考え、自身で解決方法を考え、解決に向け行動する能力を有する。
[ Self-realization ] 自己実現意欲
健康の維持・増進、病気の予防・治療、虚弱・介護予防に、管理栄養士として「食」の面から貢献したいという意欲を有する。
[ Science&Art ] 科学的知識と技術を活用する力
1年次から2年次にかけては、知識基盤の構築に重点を置き、基礎教養科目、専門基礎科目を配置する。さらに2年次からは栄養に関わる応用的な知識を習得するために、知識理解を深める専門基幹科目を重点的に配置する。3年次以降は、知識を活用する技能の習得及び、個々の学生の特性に応じた課題解決力の習得に向け、臨地実習、卒業研究、総合演習を配置する。成果は各科目レポート及び卒業研究内容により評価する。
[ Teamwork&Leadership ] チームワークとリーダーシップ
1年次には学科メンバーとのチームワークをねらいとした基礎ゼミ、2年次には職種間連携をねらいとした全学共通の連携基礎ゼミ、3、4年次にはチームコミュニケーション演習、健康栄養学ゼミを配置し、卒業まで継続的にコミュニケーションを通じたチームワークを学習できる科目を配置する。成果は各ゼミ科目の成績により評価する。
[ Empowerment ] 対象者を支援する力
1年次には病院および福祉施設での基礎臨地実習、3年次には模擬患者を活用したSP実習および病院、行政、事業所、学校、福祉・介護施設での臨地実習、4年次には個人の要望による応用臨地実習、栄養教育実習を配置する。成果は学外実習科目の成績により評価する。
[ Problem-solving ] 問題を解決する力
1年次から、管理栄養士としての専門知識や問題発見力を早期に学習できるよう、専門基礎科目を配置する。3年次以降には問題に対し実践過程を経て論理的に思考し判断できるよう、卒業研究を配置する。成果は卒業研究により評価する。
[ Self-realization ] 自己実現意欲
自己の課題を明確にし、自ら主体的に学ぶ力を習得するために、1年次には教養選択科目、2年次に複数の専門基礎選択科目、専門基幹選択科目を配置する。3年次以降は臨地実習に選択制を設け、自己目標の到達に向けた学習できる科目を配置する。さらに、ポートフォリオを活用しながら、系統的かつ講義科目と実習科目を往還できるカリキュラムを編成する。成果は学生アンケートにより評価する。
[ Science&Art ] 科学的知識と技術を活用する力
持続可能な社会を食と栄養から支える専門家として、専門領域に関する確かな知識と共に、保健・医療・福祉・スポーツ分野への教養を活かしながら、技術を発揮する力を身につけている。
[ Teamwork&Leadership ] チームワークとリーダーシップ
多職種間連携の技能を活かし、多様な背景を持つ他者と良好なコミュニケーションを図りながら、チーム共通の目標に向けて主体的に行動することができる。
[ Empowerment ] 対象者を支援する力
豊かな人間性と高潔な倫理観を有し、多様な背景を持つ対象者のQOLを理解し共感することで、食や栄養に関する専門的な支援を行うことができる。
[ Problem-solving ] 問題を解決する力
食と栄養における課題を正確に特定した上で、他の専門領域の知見も活かしながら、科学的な手法を用いてこれを分析・考察し、論理的に課題解決を取り組むことができる。
[ Self-realization ] 自己実現意欲
自らの目標を達成するために、健康の維持・増進、病気の予防・治療、介護における栄養に関する課題を理解し、生涯にわたり学び続ける探究心を持つとともに、国際化・情報化に対応し自らの可能性を拓げることができる。
下記表は、本学の掲げる各学科のSTEPSが各職種の業務指針などと整合性がとれているかのマッチングを確認したものです。※業務指針などの出典は、表の下部に記載。
各表の左の列には業務指針などの項目が並び、表頭には順にS・T・E・P・Sの欄が並んでいます。
業務指針とSTEPSの内容が項目全体として良く合致する場合には◎が記載され、項目の中のキーワードが良く合致する場合には〇が記載されています。
結果をご覧いただくと、本学のSTEPSが各専門職の業務指針などと良く一致していることがご確認いただけると思います。
S | T | E | P | S | |
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A-1. プロフェッショナリズム 豊かな人間性,生命への尊厳や職業に対する倫理観を備え,幅広い教養を有し,専門職としての使命感と責任感をもって,職務を遂行できる。 |
◎ | ◎ | ○ | ||
A-2.栄養学の知識と課題対応能力 栄養学の専門的知識及び技術を統合し, 課題に対して必要な情報を収集・選択し,科学的視点を持って論理的に判断し,人々の健康の維持増進,疾病予防、治療に貢献できる。 |
◎ | ◎ | |||
A-3. 個人の多様性の理解と栄養管理の実践 個人の身体状況,栄養状態,価値観,社会経済状況等を総合的・全人的に理解し,適切な栄養・食事管理を実践できる。 |
○ | ◎ | |||
A-4. 社会の構造の理解と調整能力 社会経済状況や食環境の変化に応じて,栄養・食に関する課題解決に向けた方策を考え,地域の関係者・関係組織のネットワークづくりを担うことができる。 |
◎ | ◎ | |||
A-5. 栄養・食の選択と決定を支援する能力 人々の生活背景や価値観を尊重し,豊かな人間性を持って,より良い食生活の意思決定を支援できる。 |
◎ | ||||
A-6. 栄養・食の質と安全の管理 科学的視点と専門的知識及び技術をもって,個人や集団の健康状態や特性をふまえた,良質で安全な栄養管理・食事提供を行う。 |
◎ | ◎ | |||
A-7.連携と協働 栄養・食の管理に関わるすべての人々の役割を理解し、協調性を持って連携・協働することで、より良い食生活の実現に貢献する。 |
◎ | ◎ | |||
A-8.栄養・食の専門職としての役割拡大とアドボカシー 専門職として社会的認知・地位を得て、国内外の社会的ニーズに対応して新たな価値を切り開く姿勢を持ち、社会組織を変えることに貢献する。 |
◎ | ◎ | |||
A-9. 科学的探究 栄養学研究の基礎から応用までの必要性を理解し、研究成果を実践に応用・活用させるとともに、実践現場からの栄養学研究の促進と成果の発信を行い、栄養学の発展と実践の質の向上に寄与する。 |
◎ | ◎ | ○ | ||
A-10. 生涯にわたって自律的に学ぶ姿勢 栄養・食の管理の実践の質の向上を目指し、専門職としての誇りを持ち、生涯を通して、自律的に学び続ける。 |
○ | ◎ |
(出典)2017年度 管理栄養士養成における栄養学教育モデル・コア・カリキュラム(http://jsnd.jp/img/public_comment_teian.pdf)