TOPICS

【視機能科学科】鯖江市内の保育所・幼稚園で眼を大切にする講習会を開催しました

画像1画像2画像3画像4

2019年度からスタートした福井県鯖江市からの受託事業「めがねのまちさばえ眼育プロジェクト」は、2020年度はコロナ禍の中で、Zoomでのオンラインによる講習を開催いたしました。
12名の視機能科学科の学生が講習の企画から当日の運営までを担当しました。
鯖江市内の5つの保育所・幼稚園の3、4、5歳児の園児の皆さんに眼を大切にする講習を開催しました。

【開催施設】
・10月29日(木)かわだ保育所
・11月30日(月)中河保育所
・12月23日(水)石田保育所
・1月21日(木) 神明保育所
・2月15日(月) 神明幼稚園

【講習内容】
講習の内容は、たろうくんとはなこちゃんの紙芝居、目の健康体操~にゃんこのめバージョン~、さばえカードという流れで進めました。
鯖江市の動物キャラクターであるメガメガくんとさばにゃんがペープサートで登場し、子どもたちに語りかけることで、オンライン講習であっても子どもたちとの距離が縮まり、親近感をもって受講していただけました。
紙芝居では、目を大切にするための3つのお約束「汚い手で目をこすらない」「にんじんは目のよいお野菜だから好き嫌いしない」「テレビやゲームは長い時間しないて目を休める」をわかりやすいストーリーで読み聞かせしました。
目の健康体操~にゃんこのめバージョン~では、歌に合わせてネコさんの目をくるくる動かして、園児のみなさんにも実際に歌って目の体操を体験してもらいました。
さばえカードはいろいろな表情の眼をした13匹のさばにゃんが登場します。さば、漆器、ツツジ、恐竜の4つのマークと13匹のさばにゃんカードの52枚と1枚のメガメガくんカードを使って、同じ目を合わせるというゲームです。よく見て考えてカードを取り、組み合わせるという一連の視覚情報処理能力を鍛えるものです。

こういった3つの遊びは、スマホゲームとは異なり、目に飛び込んでくる映像をじっと見続けるだけではなく、目を動かし思考も働かせることから視覚機能の未熟な幼児の眼育あそびとして推奨されます。

活動メンバーは、一堂に集まってのミーティングができない中、オンラインや分散での打合せを重ねました。
回が進むに従い講習の進行がスムーズになり内容も充実しました。
如何にオンライン講習をうまくまとめるかを12名のメンバーが知恵を出し合い、子どもたちの心をつかむコツのようなものも習得できたようです。
このオンライン講習から、子どもの眼の健康の意義、大事なことをわかりやすく伝えることなど、たくさんの学びがありました。

【参加した学生からのコメント】
・はじめはオンラインで何ができるのかが疑問でしたが、パソコン画面からでも子どもたちの反応を見て感じることができ、これもあたらしい講習のスタイルてあることを知りました。

・みんなでワイワイ道具を作ることができませんでしたが、分散で流れ作業をすることを学びました。

・1回1回反省点があり、次はここを改善したいという意見を出し合えたことがよかったと思います。将来、視能訓練士として働いた時に役に立つ活動であったと思います。

・お子さんに楽しんでもらえたのが嬉しいです。子どもに関われる仕事がしたかったので、こういった子どもの保健指導ができる視能訓練士を目指したいと思います。

・オンライン授業をずっと受けてきて、味気無さを感じていましたが、このZoom講習では動きを取り入れることでオンラインでも工夫がされれば楽しい活動になることがわかりました。

文部科学省の学校保健統計調査では年々、裸眼視力1.0未満の子どもの割合が高くなっています。
その原因のひとつとして幼いころからスマホやテレビに接していること、さらにスマホゲームでの目の酷使が指摘されています。
昨今の新型コロナウィルス蔓延による新しい生活様式で外遊びの時間の減少も加わり、子どもたちの視的環境は大きく変化しています。
生活習慣の見直しという視点からも日常生活の中で眼育を取り入れる工夫を推進していきたいと考えています。


>>視機能科学科の詳細はこちら
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/ort/

>>視機能科学科のブログはこちら
http://nuhw.blog-niigata.net/ort/

画像1画像2画像3画像4

このページのトップへ