作業療法学科の能村友紀准教授らの研究が国際誌『Experimental Brain Research』に掲載されました!
能村准教授は、高齢者の在宅生活支援に関する作業療法を専門としています。
加齢とともに低下する認知機能や身体機能に対する効果的な作業療法についての研究を行っています。
今回の研究では、健常者に対する脳表面からの微弱な電気刺激が記憶機能を向上させることを明らかにしました。
研究の概要とコメント:
認知機能の一つである記憶は、私たちの日常において大きな役割を担っています。加齢や脳の障害によって記憶機能に影響を及ぼすことも少なくありません。本研究は、非侵襲的脳刺激法を用いて健常成人の記憶機能の変化について検討したものです。前頭前野皮質上に60Hzの経頭蓋交流電気刺激(tACS)を行うことで長期記憶が保持されることが明らかになりました。本研究の知見は、加齢によって生じやすい記憶機能の減弱化を遅延させるための一助となる可能性を秘めていると考えています。
論文情報:
Nomura T, Asao A, Kumasaka A: Transcranial alternating current stimulation over the prefrontal cortex enhances episodic memory recognition. Experimental Brain Research, 2019. [Epub ahead of print]
doi: 10.1007/s00221-019-05543-w
https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00221-019-05543-w
>>作業療法学科の詳細はこちら
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/ot/
>>作業療法学科 オリジナルサイトはこちら
https://www.nuhw-ot.com/