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【診療放射線学科】甲斐千遥助教の研究論文が国際誌「Frontiers in Oncology」に掲載!

乳がん症例の中には、マンモグラフィ検査では所見なしもしくは良性と判断された症例だが、超音波検査にてがんが発見された症例(Non-visible乳がん症例)も報告されています。そこで甲斐らの共同研究グループは、マンモグラフィ画像上で表現される乳腺の含有率から、Non-visible乳がん患者を推定する因子を特定しました。本研究は、202435日に「Frontiers in Oncology」で公開されました。

【研究者からのコメント】

先行研究にて発表済みのマンモグラフィ画像から乳腺の含有率を推定するAIを臨床研究に利用し、Non-visible乳がん患者を推定する因子を特定しました。このNon-visible患者へは、マンモグラフィ検査に加え、超音波検査を行うことで早期に乳がんが発見できると考えます。そこで、本研究で特定された因子に基づいて、マンモグラフィ検査+超音波検査の受診勧奨を行うことで、乳がんの早期発見、死亡率減少に寄与できると考えています。

【研究のポイント】
1、マンモグラムからNon-visible乳がん患者を推定する因子を特定しました。
2、本研究にて特定された因子に基づいて、マンモグラフィ検査に超音波検査の併用を促すことで、乳がんの早期発見に寄与できると考えます。

【原論文情報】
Kai C, Otsuka T, Nara M, Kondo S, Futamura H, Kodama N and Kasai S (2024) Identifying factors that indicate the possibility of non-visible cases on mammograms using mammary gland content ratio estimated by artificial intelligence. Front. Oncol. 14:1255109. doi: 10.3389/fonc.2024.1255109

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