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【視機能科学科】本学視機能科学科の石井雅子教授が「平成26年度新潟県眼科医会学術奨励賞」を受賞!

この度、本学視機能科学科の石井雅子教授が、「平成26年度新潟県眼科医会学術奨励賞」に選出されました。
受賞論文は『Japanese Journal of Ophthalmology (JJO)』に掲載されました「Reading performance in patients with glaucoma evaluated using the MNREAD charts」です。

以下は、石井教授のコメントです。

本論文は、MNREAD読書チャートを用いて緑内障の視野障害と読書能力との関係を検討したものです。ロービジョン者のニーズとして読書が最も多いこと、緑内障では視力が良好であっても読みにストレスを感じる患者が多いことがこの研究のきっかけとなりました。
読書能力のパラメータである最大読書速度( 文字サイズが最適な場合に読める最大速度)、臨界文字サイズ( 最大読書速度で読める最小文字サイズ)、読書視力(困難なく読める最小の文字サイズ)を視力が良好な緑内障患者と正常ボランティアとで比較しました。その結果、緑内障患者では全ての読書能力のパラメータが低下しており、視力が良好な緑内障患者であっても中心視野感度の低下が読書のパフォーマンスに影響を及ぼすことが明らかとなりました。
日本眼科学会誌に掲載された「両眼視および単眼視での読書能力と中心視野感度の関係」などの緑内障の視機能と読書能力に関する一連の研究の集大成として書き上げたものです。
今後も視機能を評価することでQOL(quality of life)の向上に貢献できる研究に取り組みたいと思います。

>>石井教授のプロフィールはこちら
http://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/ort/teacher/ishii.html

>>視機能科学科の詳細はこちら
http://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/ort/


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