【連携教育】平成22年度連携総合ゼミ発表会が実施されました。
9月17日(金)、本学キャンパスにて「連携総合ゼミ発表会」が開催されました。
「連携総合ゼミ」とは、本学の特徴的な取組みのひとつである“連携教育”の一環として、4年次前期に開講されるゼミ形式の授業で、大学より提供される具体的な仮想事例を基に、関連する学科の学生が混成のチームを形成して、その総合的支援策を調査・検討していきます。提供される仮想事例は実際の患者様やご家族の協力を得て作成されるものも多く、参加する学生は、こうした学びを通じて、より実践に近い状況で「チーム医療・チームアプローチ」を学ぶことが出来ます。また、同ゼミの最終日には、それぞれのグループで立案した支援策について、全体の場で発表を行います。
本年度の「連携総合ゼミ」は9月13日(月)~9月17(金)の期間で実施され、医療情報管理学科を除く全8学科の4年生、合計160名の学生が参加しました。参加学生は11の仮想事例についてそれぞれのチームに分かれ、具体的な支援策について調査・検討を行いました。
さらに、今回の「連携総合ゼミ」では、本学開学以来初めてとなる他大学の学生参加を受け入れ、新潟薬科大学 薬学部の学生4名が、本学学生と一緒にチームの一員となりその学びに加わって頂きました。
9月17日(金)に行われた発表会では、各グループが支援策などについてプレゼンテーションを行い、いずれのグループも各専門職間が密接に連携した具体的な内容となっていました。各発表の終了後には質疑応答の時間が設けられ、他グループや教員からの専門的な質問にも受け答えるなど、大学での学びを通じ大きく成長した学生の姿に会場は大きな拍手に包まれました。
また当日は新潟県の地元新聞である新潟日報より取材いただくなど、本取組みについて高い注目が集まっていました。
各事例を担当した教員からは「学生自身の気付きを促すために、教員がいかに口を挟まないように我慢するか大変だった」「ゼミが開始された初日は、他学科の学生間の意見交換が上手く行えず心配だったが、ゼミが進むにつれて話し合いが活発化し、積極的に意見を出し合うようになって成長を感じることが出来た」などのコメントが寄せられました。
また本学学生からは、「他の学科の人と連携しながら作業を行うことの意義を再認識することができた」などの意見があがり、新潟薬科大学の学生からは、「チーム医療・チームアプローチの大切さが分かった」「新潟医療福祉大学が行っているチーム医療に、新潟薬科大学の行っている薬学の知識が加われば、さらに多くの患者様を助けることができる」などの意見を頂きました。
新潟薬科大学の学生と交流・知識を深め、近い将来の臨床現場での連携について実践的に学ぶことのできる大変有意義なゼミとなったようです。
高齢社会の進展や深刻な医師・看護士不足など「チーム医療」「チームアプローチ」の重要性がますます高まる中、本学では今後も、他職種間連携教育を推進し『QOLサポーター』として各現場でリーダーシップを発揮し、チーム医療・チームアプローチを実践できる人材の育成に努めてまいります。
■平成22年度 連携総合ゼミ 仮想事例テーマ
・高齢者の糖尿病
・脳卒中後の摂食・嚥下障害
・中高年のメタボリックシンドローム
・在宅認知症患者と家族のケースマネジメント
・高齢者の骨折予防・治療(大腿骨頸部)
・高齢者の骨折予防・治療(腰椎)
・脊髄性小脳変性症
・児童虐待による精神発達遅滞児の支援
・長距離アスリートの摂食障害
・子供虐待対応における行動連携
・重度脳卒中四肢麻痺
(発表順に掲載)
<写真上から>
・発表会会場の様子
・具体的な支援策について発表を行う学生
・各グループとも趣向を凝らしたスライドを使用して発表が行われます
・質疑応答では学生・教員からするどい質問が飛び交います
・地元新聞の新潟日報の取材に応える学生グループ
新潟医療福祉大学の連携教育について詳細はこちら
>>http://www.nuhw.ac.jp/feature/future/index.html