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【理学療法学科】犬飼康人講師の研究論文が、国際誌『Neuroscience Letters』に採択されました!

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犬飼 康人講師(理学療法学科、神経生理Lab、運動機能医科学研究所)の研究論文が、国際誌『Neuroscience Letters』に採択されました!
この研究は、バランス機能に対する電気刺激の効果について調査した研究となっております。
詳しい研究は以下に説明いたします。

前庭器官へのノイズ電流刺激の刺激効果は刺激終了後も持続するの?

研究概要:
前庭器官は、バランスのコントロールに関与する感覚器官の1つであり、前庭器官は耳の後ろの領域から電気刺激することが可能です。
私たちは、これまでに「若年者」と「地域在住高齢者」を対象にした研究から、前庭器官に特殊なノイズ電流を加えると刺激中のバランス機能が向上することを明らかにしてきました(Inukai et al., 2018a, 2018b)。
これらの研究成果から、前庭器官にノイズ電流を加えるとバランス機能を改善させる可能性が示唆されていますが、これまでの研究では刺激中の効果のみに着目していたため、ノイズ電流刺激終了後にも、刺激効果が持続しているのかは不明でした。
この研究では、前庭器官にノイズ電流刺激を行った際の刺激中ならび刺激終了後のバランス機能の変化を検証しました。
結果として、前庭器官にノイズ電流刺激を行うと、刺激中だけでなく刺激終了後にも効果が持続していることが明らかになりました。

犬飼講師からのコメント:
私たちは、耳の後ろに電極を貼付し、前庭器官に微弱なノイズ電流を加えるとバランス機能が向上することを報告してきました(Inukai et al., 2018a, 2018b)。これらの研究成果から「前庭器官へのノイズ電流刺激」は、バランス機能を向上させる新たな治療法と発展できる可能性があると考えています。しかしながら、これまで私たちが行ってきた研究では、ノイズ電流刺激中のバランス機能のみ評価していたため、刺激終了後にもノイズ電流刺激の効果が持続するのかについては不明でした。本研究結果より、前庭器官へのノイズ電流のバランス機能を向上させる効果は、刺激中だけでなく刺激終了後にも持続していることが明らかとなりました。

本研究のポイント:
1.前庭器官にノイズ電流刺激を行うと刺激中ならび刺激終了後の重心動揺(バランス機能の指標)が減少することが明らかとなりました。
http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/2004271.pdf (20.5KB)

2.前庭ノイズ電流刺激のバランス機能を向上させる機能は、刺激前の重心動揺が高値を示す人(バランス不良の人)で大きく、そのような人は刺激終了後にもノイズ電流刺激効果が持続しやすいのが明らかとなりました。
http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/2004272.pdf (20.0KB)

原著論文情報
Yasuto Inukai, Naofumi Otsuru, Kei Saito, Shota Miyaguchi, Sho Kojima, Hirotake Yokota, Kazuaki Nagasaka, Hideaki Onishi. The after-effect of noisy galvanic vestibular stimulation on postural control in young people: a randomized controlled trial. Neuroscience Letters [in press]

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