義肢装具自立支援学科卒業生メッセージ

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※各掲載記事は取材当時のもので、現在変更となっている場合がございます。

希望の装具をつくる

古瀬 絢菜

私は、義肢装具士として患者様がケガをした時に医師の指示を受け、患者様の体を測り、その人に合うサポーターやコルセット、義足などを製作・装着させる仕事をしています。装具の機能は果たしつつも、自分の体の一部のように受け入れていただくにはどうしたらいいのか、ということを常に考えています。

古瀬 絢菜

卒業年:2019年3月
出身高校:山形県・山形城北高校
勤務先:有限会社 エムサポート
職種・職位:義肢装具士

Q今後の目標や実現したいことについて教えてください

これからも、患者様がずっと使っていきたいと思える義肢・装具を丁寧に作っていきたいと思います。また、障がいがあることで諦めてしまっていることを、「もう一度やってみようかな」、「新たに始めてみようかな」、と感じられる装具や義肢を作っていきたいです。

フットケアが当たり前になることを目指して

井藤 直輝

新潟市中央区でフットケアとオーダーメイドインソールの製作を専門にしたフットケアサロンを経営しています。お客様の足を見てその原因をお伝えしたり、角質ケアやマッサージ、ウオノメや巻き爪のケアなどを通して足を正しい形・正しい使い方に戻すような施術をしています。

井藤 直輝

卒業年:2016年3月
出身高校:新潟県・東京学館新潟高校
勤務先:P.O.LOOP
職種・職位:義肢装具士

Q本学での学びで活かされていることは何ですか?

3年次の臨床実習でスポーツインソールを製作している店舗へ行き、実際のお客様への対応、製作の過程、完成したスポーツインソールを見ることができたことです。今ではスポーツインソール、日常用のオーダーメイドインソール、保険適用の治療用インソールなど幅広く製作し、とても楽しく仕事ができています。

連携とものづくりで患者様を支える

桑原 貴也

私は義肢装具士として石川県内の病院を回り、義肢・装具の評価から採型・製作・適合までを行っています。医師や理学療法士など他の医療従事者とともに治療上どんな義肢・装具が必要なのかを検討し、提供しています。患者様の生活を支えることができるこの仕事に、日々やりがいを感じています。

桑原 貴也

卒業年:2018年3月
出身高校:新潟県・新潟商業高校
勤務先:株式会社金沢義肢製作所
職種・職位:義肢装具士

Q現在の職種・業種を志したきっかけや理由について教えてください。

高校時代の部活で膝に怪我を負い、膝装具を着けていましたが、装具を着けたことで活動の幅が格段に広がりました。安全にリハビリも行うことができましたし、心理的にも助けられました。こうした経験から義肢装具士という仕事に興味を持ちました。

Q仕事で大切にしていることは何ですか?

義肢装具士の仕事は単純に義肢・装具を作るだけでなく、患者様の治療、生活のためにはどんなものが必要なのかを考えて評価し、義肢・装具の機能やデザインを決める仕事でもあります。そのため、医師や理学療法士などの他の医療職との連携が不可欠であり、義肢装具士のみで仕事をすることはとても困難であることから、日々の仕事で他の医療職の方たちとの連携を重要視し、患者様だけでなく他の医療スタッフがどのようなものを求めているのかを考えることを大切にしています。患者様の要望に応えられることはもちろんですが、自分が治療の一部に関わり、医療サイドの期待に応えられることにやりがいを感じています。

Q本学での学びで活かされていることは何ですか?

患者様により良いサービスを提供するには多職種との連携が必要不可欠です。本学では、義肢・装具の製作技術はもちろん、解剖学や運動学、福祉用具学など幅広い知識に加え、他学科の学生とチーム医療を学ぶことができたため、スムーズに連携を取ることに活かされています。

Q高校生へ一言お願いします。

義肢装具士という仕事は作るだけの仕事ではありません。他職種とのコミュニケーションや義肢・装具のデザインや機能を決めるためのアイディアなど、求められることは多く大変な仕事です。しかし、その分やりがいがあり、手先が不器用だろうと他の部分でカバーできたり、やる気があれば誰でも目指すことができる仕事だと思っています。まずはどんな仕事なのかオープンキャンパスに参加して聞いてみてください!

一人ひとりの生活を想像して

長谷川 侑花

私は、福祉用具プランナーとして対象者の方が安全な生活ができるよう支援しています。歩行するための筋力や体力が少なくなった方に歩行器を提供して、外出しやすい環境作りをしています。福祉用具を提供する際は、様々な種類の中からその人の身体や生活に合わせて選定することを一番に考えています。

長谷川 侑花

卒業年:2017年3月
出身高校:新潟県・新潟西高校
勤務先:中越クリーンサービス株式会社
職種・職位:義肢装具士・福祉用具プランナー・福祉住環境コーディネーター2級

Q現在の職種を目指したきっかけは何ですか?

母が看護師をしていることから、医療・福祉の業界に元々興味を持っており、ものづくりで人々を支援する義肢装具の仕事に興味を持ちました。その中でも実際に生活環境に入り込んで、支援をしていく福祉用具の業界に興味を持つようになり、現在の職種を選びました。

Q仕事で大切にしていることは何ですか?

仕事をしている中で心掛けていることは、相手の立場になって考えると同時に、客観的にその人の環境をみるということです。福祉用具が必要な方は生活をする上で様々なことにやりにくさや不安を抱えています。相手の立場になることでどういう所の動作がしにくいのか、転倒の不安を抱えているのかということがわかってきます。また、客観的にみることで危険の少ない動き方などを提案することができます。実際の生活環境を様々な角度からみることで少しでも安全な環境を整えることができますし、その結果、お客様から「これがあるから助かってる。ありがとうね。」と直接感謝の言葉をいただけるのでとてもやりがいのある仕事です。

Q本学での学びで活かされていることは何ですか?

大学では義肢装具や福祉用具のことだけでなく、疾患やリハビリなど多くのことを学びました。お客様は様々な疾患や身体の不自由なところを持っています。大学で学んだ知識があることで、その人はどういう状態なのか、今後どういう症状が出てきやすいのか、どういう動きをしてはいけないのかなどが分かるので、その人に合った福祉用具の選定がしやすくなります。また、リハビリの方や看護師の方などと専門的な話をするときに専門用語を使うことが多く、知識がないと会話についていくことができませんが、他の専門職を目指す他学科の学生たちとチーム医療を学んだことで、しっかりと理解しながら話をすることができています。

より快適な生活を目指して

山村 安優美

私は義肢装具士として、病院の整形外来にうかがい、疾患に対するコルセットやサポーターなどの装具の型採りから、でき上がった製品の患者様への装着までを行っています。装具を装着した患者様から、「楽になった」「ありがとう」などの言葉をかけていただく時が何よりも嬉しい瞬間です。

山村 安優美

卒業年:2019年3月
出身高校:長野県・伊那弥生ヶ丘高校
勤務先:株式会社協和義肢製作所
職種・職位:義肢装具士

Q今後の夢や目標を教えてください。

私は、まだまだ知識や経験が足りず失敗することもありますが、もっとたくさんの方が、少しでも快適な生活を過ごせるような装具を製作していきたいです。また、義肢装具の製作に加え、本学科で学んだ車いすなどの福祉用具の知識を活かし、患者様のより快適な生活を支援していきたいです。

安全な生活を提供する

渡邊 輝

私は、福祉用具専門相談員として、お客様が自宅で安心して安全な生活が送れるよう支援しています。お客様の自宅での困りごとや潜在的な問題を拾い上げ、できるだけ現在の生活スタイルを維持したまま解決に導けるよう、適切な福祉用具の選定や住宅改修プランの提案をしています。

渡邊 輝

卒業年:2019年3月
出身高校:新潟県・新潟工業高校
勤務先:株式会社はあとふるあたご
職種・職位:義肢装具士・福祉用具専門相談員

Q仕事のやりがいや大切にしていることは何ですか?

対応したお客様に「ありがとう」と言われた時は、この仕事の大きなやりがいを感じます。お客様が安心して生活できるようにするための支援には、観察力が必要です。今後はさらにお客様一人ひとりの気持ちに寄り添い、問題解決に向けた提案ができるよう努めていきたいです。

世界で活躍する義肢装具士になりたい

宮田 祐介

私は現在、タイのマヒドン大学大学院にて義足・義手についての勉強をしています。青年海外協力隊に参加したことがきっかけで、開発途上国における義肢装具の製作環境や材質などの問題に興味を持ち、それらを使う人々の少しでも力になれればと考え、大学院で研究することを決めました。

宮田 祐介

卒業年:2013年3月
出身高校:群馬県・前橋商業高校
勤務先:マヒドン大学医学部義肢装具学科修士課程
職種・職位:義肢装具士

Q現在の職種・業種を志したきっかけや理由について教えてください。

小さい頃から漠然と海外に興味がありました。高校生の時に義足でサッカーをしている人を見て、義肢装具士を知り国際交流が盛んな本学への進学を決めました。在学中はタイへ臨床実習に行ったり、海外研修でイギリスやドイツの義肢装具を見学したりした経験も今の自分に役立っていると思います。

Q今後の夢や目標を教えてください。

世界には十分に医療設備の整っていない国がたくさんあり、義肢を安心して使用できる環境が必要とされています。今後は、これまで身につけてきた知識・技術を、義肢が必要な発展途上国の人々のために活かし、その経験を、将来日本の義肢装具業界に還元していきたいと考えています。

Q高校生にメッセージをお願いします。

義肢装具士は患者様のために勉強し続け、常に技術を磨き続けなければなりません。現場では様々なトラブルや上手くいかないことも多々あります。しかし、自分が身につけたものを活かし患者様の手助けができた時は、とてもやりがいを感じます。みなさんも誰のために何がしたいのかを考え、強い意志を持って頑張ってください。

一人ひとりに寄り添った支援を

天井 仁美

私は、介護保険サービスの営業担当として、高齢者の方に車いす・歩行器・手すりなどの福祉用具を貸与・販売しています。利用者様によって生活における課題は異なりますので、一人ひとりの体の状態や生活環境を把握し、その方に合った福祉用具の提供を行い、安心して生活していただけるよう支援しています。

天井 仁美

卒業年:2017年3月
出身高校:新潟県・村上桜ヶ丘高校
勤務先:株式会社ヤマシタコーポレーション
職種・職位:義肢装具士・福祉用具プランナー・福祉用具専門相談員・福祉住環境コーディネーター2級

Q現在の職種・業種を志したきっかけや理由について教えてください。

私にとって福祉用具は、祖母が実際に利用していたこともあり大学入学前から身近なものでした。用具を通して利用者様の思いだけでなく、そのご家族の思いにも寄り添う義肢装具士という仕事に魅力を感じ、この職種を目指しました。

Q仕事のやりがいや大切にしていることは何ですか?

私は、利用者様一人ひとりの“気持ち”を大切にしています。福祉用具を利用することで生活に変化が生じるため、用具に対して拒否感を抱く方も少なくありません。ヒアリングを通してそのような方々の気持ちを理解し、無理のない範囲で安全に過ごすためのお手伝いができればと思います。

Q今後の夢や目標について教えてください。

日々進化する新商品についての知識の習得スピードを上げて様々な用具の知識を蓄えていきたいです。またより多くの利用者様のケースに対応できるよう先輩方から工夫を学ぶだけでなく、積極的に他職種と連携をとり、課題解決に導ける営業ウーマンになりたいと思います。

治療と生活を支えています

小林 啓子

私は現在、義肢装具士として、病気やケガにより義肢装具を必要とする方を採型し、適切な義肢装具の製作・適合を通して、患者様の治療や生活を支えています。他の医療専門職と共に治療やリハビリに沿った義肢装具を考え、その使い方などを患者様に分かりやすく説明しています。

小林 啓子

卒業年:2015年3月
出身高校:東京都・翔洋高校
勤務先:株式会社中島義肢製作所
職種・職位:義肢装具士

Q現在の職種・業種を志したきっかけや理由を教えてください。

私は高校生の時、脊椎の治療のための装具を使用していました。治療中は、今まで当たり前にできていた日常生活の動作が思うようにできない辛さを経験しました。こうした経験から、装具や義足を使用する方の生活を支える義肢装具士になりたいと思い、義肢装具分野と福祉用具、住環境について幅広く学ぶことのできる本学への入学を決めました。

Q仕事のやりがいや大切にしていることを教えてください。

身体と装具の形が合っていることと共に、その方の生活の中で実際使うことができるかどうかという視点を大切にしています。対象者は、赤ちゃんから高齢者まで様々で生活環境も異なるため、一人ひとりに合わせた対応が求められます。また装具の中には、固定や矯正目的のため今までの生活に制限が出てきてしまうこともあり、装具の目的をしっかり伝えることも大切にしています。

Q本学で学んだこと、身につけたことは、現在の仕事にどのように活かされていますか?

患者様にあった装具を検討、評価するには医師や理学療法士、作業療法士と共通の認識が必要になります。学生時代に学んだ解剖学や運動学、整形外科学などは働く上での基礎となっています。

Q今後の目標や夢を教えてください。

義足や装具の製作で、その構造や装着方法、材質、重さなどを考える上で、利用者様からの声は何よりも大切です。これからも日々経験を重ねながら、利用者様の声に耳を傾け、そのニーズを理解し、義肢装具のさらなる発展を追求し続けていきたいです。

Q現在の職種・業種を目指す高校生や本学を目指す高校生にメッセージをお願いします。

義肢装具士には、医学と工学の知識や技術と共に、観察する力、コミュニケーション能力などが求められます。患者様やご家族の笑顔を見ることができた時には、とても嬉しいですし、時には悩む事や不安な事もあると思いますが、それを乗り越えた分だけ自分の力になると思います。応援しています!

福祉用具を通して支援する

田子 篤史

私は現在、主に要介護認定を受けている高齢者が必要とする、ベッド・車いす・歩行器・手すりなどの福祉用具の貸与・販売・取付や、トイレ・階段・敷居の住宅改修など住環境を整備する仕事を行っています。また、高齢者だけでなく、障害者(障害児)への福祉用具・支援器具の販売も行っています。

田子 篤史

卒業年:2011年3月
出身高校:新潟県・新潟商業高校
勤務先:株式会社はあとふるあたご
職種・職位:福祉用具専門相談員

Q現在の職種・業種を志したきっかけや理由を教えてください。

大学時代の臨床実習で、福祉用具を扱う企業にお世話になりました。義肢装具士に比べると福祉用具専門相談員の歴史は浅く、まだまだ専門性に欠けている印象を受けました。営業力や福祉用具の知識は豊富でも、人体力学や解剖学・様々な疾患に対する知識などは足りていない印象です。新潟医療福祉大学では、むしろその専門性をベースに学び、福祉用具・義肢装具分野に存分に活かすことができます。大学で学んだことを福祉用具分野にも活かせれば、もっと質の高いサービスを対象の方に提供できると思い、福祉用具の職種を選びました。

Q仕事のやりがいや魅力を教えてください。

こちらが対象の方の身体状況・家屋状況等を考慮し良かれと思って提案したものが、ご本人やご家族に納得してもらえないで使って頂けず、結局また転んで怪我をしてしまったり、といったことも時には起きてしまいます。常にご本人、ご家族の視点から物事を考え、色々な条件を踏まえた上で落としどころを見つけ、その結果対象の方・ご家族のQOLを高めることができたときにやりがいを感じます。

Q本学の学びで活かされていることは何ですか?

車いすの知識が豊富でも、体の構造や対象者の疾患・病状の知識が不足で“合わない車いす”を選んでは意味がありません。そのため医療系総合大学である本学で、解剖学や力学など人の姿勢や状態を観察する際の基本となる知識を学べたことが大きな利点だったと実感しています。

Q今後の目標や夢、現在の仕事を通して実現したいことなどについて教えてください。

福祉用具は、高齢者や障害者が生活する上で、できないことを補ったり生活を豊かにするための手段の一つだと思います。しかし、時に間違ったものを選定してしまうことで、その逆の効果を生み出してしまうこともあります。新潟医療福祉大学で基礎や知識を学んだ精鋭の皆さんが、今後たくさん福祉用具業界に入り、一緒にレベルを上げながら業界を盛り上げていけたらと思っています。

Q現在の職種・業種を目指す高校生や本学を目指す高校生にメッセージをお願いします。

新潟医療福祉大学の学びの環境はもの凄く恵まれています。卒業してから分かったのですが、すごい人たちから教えていただいていたんだと痛感しました。福祉用具の分野も義肢装具の分野も根っこの部分は同じだと思うので、入学してから自分がしたいこと、自分に合っていることを見つけるのも一つの手だと思います。また、勉強だけでなく、アルバイトや部活・サークル活動といった様々なことができるのも大学生の特権だと思いますし、その経験は必ず社会に出てからも活きてきます。いろんな経験をして、大学生という時間を有意義に過ごしてほしいと思います。

対象者の「できる」を増やす仕事

大橋 司雅

 私は、義肢装具を製作し提供する仕事を行っていますが、義肢や装具は対象者にフィットしたものでなければなりません。そのため石膏により体の形状モデルを作り、完成した製品の適合確認を行います。繊細な技術が求められる仕事ですが、対象者の「できる」ことを増やすとてもやりがいのある仕事です。

大橋 司雅

卒業年:2014年3月
出身高校:新潟県・高田高校
勤務先:東名ブレース株式会社
職種・職位:義肢装具士

Qやりがいを感じたエピソードを紹介してください。

私たちが提供した製品(義肢装具)を使って、できなかったことができるようになる場面に立ち会えたことです。担当させていただいた義足の利用者様は、最初は一人で立ち上がることも困難でしたが、リハビリを通して歩行器を使って歩けるようになり、私自身も大きな喜びと達成感を感じました。

Q 本学の学びで活かされていることは何ですか?

義肢装具士は、患者様一人ひとりに適した義肢装具を作るために、医師や理学療法士と打ち合わせをしなければなりません。そのため、本学で学んだ他の専門職との連携はとても活かされています。連携教育を通して、他学科の学生と共にチーム医療について学べることは将来必ず活かせますよ!

Q今後の目標や夢について教えてください。

私は、自動車関連企業が開発を進めるリハビリテーション用パートナーロボットの医療機関への導入に協力させてもらっています。このロボットは、下肢に麻痺のある方が歩行練習する際に身につけて使用するものです。ロボットを人体に装着させる際に義肢装具士の適合の技術が活かされています。近年のロボット産業の発展は目覚ましく、リハビリや介護の場面にもロボットが導入されつつあります。ロボットに関わっていく義肢装具士もどんどん増えていくはずです。今回ロボットに関わらせていただいた経験を活かし、今後ロボットに関わっていく義肢装具士を引っ張っていけるようになりたいと考えています。

Q 義肢装具自立支援学科を目指す高校生へ一言お願いします。

義肢装具士は、いろいろな病院で仕事をさせてもらいます。つまり、関わる人たちも多く、いろいろな場所に行けます。私は愛知県に住んでいますが、関東や北陸の病院にも訪問させてもらっています。出張先の病院で本学出身の理学療法士にお会いできたこともありました。患者様はもちろん、医療スタッフも含めてたくさんの人と関わることができることも義肢装具士の魅力の一つです。これを読んでくれたあなたが将来、同じ大学の後輩として、そして同じ義肢装具士としてどこかで一緒に仕事ができることを期待しています。頑張ってください!

お客様や周りの方を笑顔にできる仕事です

千葉 霞

私は障がい児・者の車いすや座位保持装置、福祉用具の製作・販売を行っています。もともと福祉用具の分野に興味があり、学外実習で座位保持装置の製作を行う会社で実習を行ったことで、さらに興味が深まったため、主に福祉用具を製作するこの会社を選びました。

千葉 霞

卒業年:2012年3月
出身高校:金ヶ崎高校
勤務先:株式会社 るーと
職種・職位:義肢装具士・福祉用具プランナー・福祉用具専門相談員・福祉住環境コーディネーター

Q大学での学びで現在の職場に活かされていることは何ですか?

解剖学や整形外科学の授業で身につけた知識のおかげで、病名を聞くだけでそれがどのような症状なのか理解することができ、日々の仕事の中で大いに活かされています。知識があると、お客様も安心して任せてくれるので、さらに多くの知識を身につけるよう今でも勉強を続けています。また、実際の現場では、一人のお客様をサポートするために、「ご家族」「医師」「理学療法士」「作業療法士」「ケアマネージャー」など、たくさんの方との連携が必要となるため、本学の連携ゼミで培った“チーム医療”の知識と技術がとても役に立っています。

Q本学入学を目指す高校生にメッセージをお願いします。

義肢装具士という資格を持った人が身近にいる、という方はそう多くないと思います。だからこそ、本学のオープンキャンパスに参加して、義肢装具士の仕事内容などを実際に体験してみてはいかがでしょうか。きっと新しい発見がありますよ!

人を支える“ものづくり”のプロへ!

土田 祥成

私が義肢装具士に興味を持ったのは、“医療”と“ものづくり”に携わることのできる唯一の専門職だったからです。小さいころから工作が好きだった私は、高校の進路選択の際、“医療”と関連づけてこの「義肢装具士」という仕事に出会いました。現在、私はその夢をかなえ、病院で医師や他の医療専門職と連携しながら装具の製作を行っています。
大学1年次に学んだ解剖学や運動学などの医学知識は、装具製作の際に身体をイメージする上で非常に役立っています。また、製作実習で実際に切断者の方を招いての採型やモデル修正の体験も、義肢装具士となった現在でも活かされています。さらに、本学科では福祉用具・機器に関する授業が数多くあり、車いすの講義や福祉用具プランナーの勉強、そして臨床実習での経験は、福祉用具の選定や車いす修理の際に大きな力となっています。
現在、日本は深刻な高齢化社会となり、寝たきりや要介護となる高齢者が増加しています。そうした中で、私は今まで以上に他の医療専門職と連携し、訪問リハビリなどでの装具の使用状況や適合具合などを把握し、寝たきりを防ぐために、高齢者の装具生活に寄り添っていきたいと考えています。

土田 祥成

卒業年:2012年3月
出身高校:新潟県・三条東高校
勤務先:有限会社 須田義肢製作所
職種・職位:義肢装具士・福祉用具プランナー

Q大学で学んだことは何ですか?

勉強面(講義や演習・実習を通じて身につけたもの)
1年時に学んだ解剖学や運動学などの医学知識は、装具製作の際に身体をイメージする上で非常に役立っています。製作実習で実際に切断者の方を招いての採型やモデル修正の体験は、義肢装具士となった現在でも生かされています。また、本学科では福祉用具にも非常に力を入れており、車いすの講義や福祉用具プランナーの勉強、そして4年時の福祉用具販売企業への臨床実習での経験は、現場での福祉用具選定や車いす修理の際の大きな力となっています。
課外活動面(ボランティアやサークル活動、その他学生生活で身につけたもの)
私はレクア.com部と軽音楽部に所属していました。レクアでは、障がいを持った子ども達と遊んだり、キャンプをしたりと非常に楽しい時間を過ごしました。その中で、地域交流の大切さや保護者の方々のお話などを聞くことができ、大変貴重な体験ができました。軽音楽部では、音楽の垣根を越えて多くの友人や先輩・後輩と知り合うことができ、“繋がり”を築くことの大切さを知りました。課外活動での出会いや経験は、社会人となって多くの方と接する場において非常に役立っています。

Q今後の目標・抱負を教えてください。

現在日本は深刻な高齢化社会と言われています。それに平行し、寝たきりや要介護となる高齢者が増加しています。そうした中で、私は今まで以上にコメディカルスタッフと連携し、訪問リハビリ等での装具の使用状況や適合具合などを把握し、寝たきりを防ぐべく、高齢者の装具生活に寄り添っていきたいと考えています。また、現在ロボットスーツの開発が著しく、今後リハビリテーション機器として浸透していくでしょう。そうした時代変化にも順応できる義肢装具士となれるよう、努力していきたいと思っています。

Q本学の就職率は全国でもトップクラスを誇っていますが、その理由はどこにあると思いますか?

学科内には各分野のスペシャリストの先生方が揃っており、情報網も非常に豊富で、就職活動で興味のある企業について親身に教えて頂けます。そうしたアドバイスを受け、学生自身が実際に制作会社を企業訪問し、努力する姿も見られました。質の高い授業カリキュラムによる国家試験の合格率の高さ、そして学生と先生方との連携が就職率の高さに繋がっていると思います。

Q本学を一言で表すと何だと思いますか? また、その理由も教えてください。

「連携」
本学には他大学には見られない多くの専門学科が揃っており、各分野のスペシャリストになるための充実した設備とプログラムが用意されています。そこで得た専門的な知識を共有し、実際に社会に出てからのチーム医療を学ぶため、3,4年次に総合ゼミというカリキュラムがあります。私は総合ゼミに参加し、各学科・他大学の学生と連携して一人の患者さんに対するアプローチを皆で検討出来たことは、チーム医療を学んできた4年間の集大成のように感じました。

Q国家試験合格に向けた学科でのサポートやご自身で努力されたことなどについて、実体験などを交えて教えてください。

まずは国家試験の傾向と対策を知るために、学科全体で徹底的に過去問演習を行いました。そこでわからない点をノートにまとめたりホワイトボードに書きだしたりして、個人個人でというよりは学生みんなで一致団結しながら苦手な項目をなくしていきました。学生同士で問題を出し合ったり、先生に聞いた疑問点などをみんなで共有することで、楽しく無理のない国家試験対策ができたと思います。

Q本学の就職センターの活用方法や相談に行ってみて良かったこと、役に立ったことなどを教えてください。

就職センターでは、過去に先輩方が就職する際に添削された履歴書や面接時の状況を詳しく書いてある資料が自由に閲覧できるようになっています。それを読むことで、就職試験をイメージすることができ、とても助かりました。また、履歴書の書き方や面接時のアドバイスなど、どんなことでも優しく丁寧に対応して下さるので、最初は不安だった就職活動も最後まで頑張ることができました。

Q本学入学を目指す高校生にメッセージをお願いします。

私が高校生だった頃は、自分の将来像を描けずにただ漠然としていました。しかし、ふとした時に新聞の広告でこの学科の存在を知り、義肢装具士という仕事を知り、気付けば本学に入学していました。漠然としていてもいいと思います。少しでも興味を持って「なんか面白そう!」と思って一歩踏み出すことが大事なんじゃないかと思います。もしそのきっかけとなる場所が本学で、そこで同じ志を持った仲間と出会えればとても嬉しいです。頑張ってください! もちろん、たくさんの思い出づくりも忘れずに!(笑)

難しくやりがいのある義肢装具士という仕事

清水 優作

現在、私は店舗内で靴の販売・加工や中敷きの製作などを主に手がけています。また、病院へ出張して靴の加工や中敷きの製作も行っています。多くの種類の中からお客様にピッタリ適合する靴を提供するためには、お客様との会話や歩行などの動作を見る中でどれだけの情報を引き出せるかが重要になります。しかし、お客様の状態や使用目的に合致した靴を紹介できたとしても、必ずしもそれだけで買ってもらえるわけではありません。デザインや金額などの他にも考慮しなければならないポイントはたくさんあり、すべての点においてどのように折り合いをつけていけばいいのか、反省と実践の毎日です。
大学時代を思い返してみると、国際的に活躍できる義肢装具士を目指して、東南アジアでの海外研修に参加し、日本との違いに触れることで視野が大きく広がったことを今でもよく覚えています。その経験が、自分自身の視野を広げ様々なお客様とのコミュニケーションに活かされていると感じています。
将来は、医学的な知識や製作加工技術に加え、商品知識や接客技術なども向上させ、何気ない会話からお客様の希望をくみ取り、ストレスなく対応できるよう、より一層、努力していこうと思います。

清水 優作

卒業年:2011年3月
出身高校:群馬県・群馬高専
勤務先:株式会社 楽歩堂
職種・職位:義肢装具士

Q大学で学んだことは何ですか?

勉強面(講義や演習・実習を通じて身につけたもの)
医学的、工学的な知識を基礎的な部分からしっかり学べたことが就職した後で医師や他の医療職の方々と連携する上で役に立っています。また企業見学や義肢装具会社以外への臨床実習、海外研修などで大学内だけでは知ることの出来ない現場の空気を感じられたことも強い刺激になりました。特に海外研修では東南アジアに行ったのですが日本との違いに触れることで視野が大きく広がった気がします。
課外活動面(ボランティアやサークル活動、その他学生生活で身につけたもの)
課外活動では園芸部の部長を務め、その他にバレーボールサークルの立ち上げにも関わりました。サークルでは様々な学科から男女問わず大勢の人が参加してくれました。こちらの予想以上の人数が集まりましたが、おかげで他学科とのよい交流の場になったと思います。授業や実習などの情報交換をすることも多く、他職種との連携の重要さを改めて意識することが出来た活動でもありました。

Q今後の目標・抱負を教えてください。

まだ取り引きしている病院や関係機関が少ないので今後大きく広げられるようにしていきたいです。また、医学的な知識や製作加工技術は勿論、商品知識や接客技術なども向上させていくつもりです。優れた知識や技術を持っていてもお客様が何を望んでいるのか分からなければ意味がありません。何気ない会話からお客様の希望を汲み取り、ストレスなく対応出来るよう努力していこうと思います。

Q本学の就職率は全国でもトップクラスを誇っていますが、その理由はどこにあると思いますか?

充実した実習環境や幅広い知識が学べるカリキュラム、熱心な先生方の存在は勿論ですが、挨拶も非常に重要な要素だと思います。知識や技術は後からでも身に付けることは出来ますが、挨拶のような基本的なマナーは普段からやっていないと咄嗟には出てきません。企業の方達もそういったところを見ているのではないでしょうか。

Q本学を一言で表すと何だと思いますか? また、その理由も教えてください。

「土台」
解剖学などをはじめとした医学や実技を含む工学知識。他職種との関わり方を学んだ連携教育。熱心に指導していただいた先生方や苦楽を共にした仲間たち。大学で学んだことや思い出は医療職として過ごしていく上で大事なベースになっています。

Q国家試験合格に向けた学科でのサポートやご自身で努力されたことなどについて、実体験などを交えて教えてください。

定期的に勉強会や小テストを実施してもらえたので、勉強の進み具合や自分の弱点を把握できたのはとても助かりました。国家試験が近付いてくると毎日遅くまで大学に残り勉強していました。周りは同じ目標を目指して努力している仲間ばかりなので辛くはなかったです。もし一人でやっていたらおそらく投げ出していたかもしれません。

Q本学の就職センターの活用方法や相談に行ってみて良かったこと、役に立ったことなどを教えてください。

私達は1期生で初めての就職活動ということもあり、企業を知るため、また企業に自分達を知ってもらうために学科で就職説明会を開催しました。ノウハウも何もありませんでしたが就職センターに企業との折衝や各種段取り、当日の準備や進行などをバックアップしてもらえたので非常に助かりました。

QUターン就職を希望した理由や就職活動で努力したこと、苦労したこと、Uターン就職して良かったこと、現在の心境などについて教えてください。

臨床実習として現在の勤務先でお世話になり、業務内容や職場の雰囲気に触れられたのが就職を希望した最大の理由です。また小さい頃から住み慣れた場所ですし、地元の友人たちとすぐに会うことは出来るのは大きな利点だと思います。仕事で失敗してしまって落ち込んだりした時でも早く立ち直れるんじゃないでしょうか。

Q本学入学を目指す高校生にメッセージをお願いします。

今のうちに少しでも多くの事を経験して欲しいと思います。興味があることは勿論、興味がないことでも経験できるチャンスがあれば積極的にチャレンジしてみてください。今しか出来ないことも沢山あると思いますので悔いのない学生生活を送って欲しいと思います。

義肢装具士の高みを目指して

田村 龍真

私は現在、義肢(義手・義足)や装具を必要とされている方々に満足していただけるような製品とサービスを提供している田沢製作所に勤務しており、悩んだり失敗したりしながらも、やりがいを感じて日々楽しく仕事に取り組んでいます。
大学では、義肢装具学はもちろん、医学知識全般についても学びました。特に、解剖学、疾患の知識は医師や他の職種と連携を取るうえで非常に重要であり、現在の職場でも活かされています。
今後は、製作の技術やコミュニケーション能力を高めることはもちろんですが、義肢装具士としてまだまだ技術も経験も不足しているので、日々努力を惜しまず義肢や装具を必要とされている方の心に寄り添い、頼りにされるような義肢装具士になることを目指したいです。

田村 龍真

卒業年:2011年3月
出身高校:新潟県・村上高校
勤務先:株式会社田沢製作所
職種・職位:義肢装具士・福祉住環境コーディネーター

Q大学で学んだことは何ですか?

義肢装具学はもちろん、医学知識全般について学びましたが、仕事をする上で必要な知識だと感じました。特に、解剖学、疾患の知識は医師や他職種と連携を図る上で非常に重要になります。大学で学び、仕事をしながらも日々学んでいる分野です。
また、課外活動では、在学中の4年間アルバイトをしていました。社会人としての常識やマナー、上司やお客様との接し方を学び、現在の仕事の基礎になっています。貴重な経験でした。

Q今後の目標・抱負をお聞かせください。

製作の技術やコミュニケーション力など、義肢装具士としての能力を磨き続けたいと思います。

Q本学の就職率は全国でもトップクラスを誇っていますが、その理由はどこにあると思いますか?

各分野の第一線で活躍されている先生方や講師による専門性の高い講義や実習の積み重ねによる国家試験の合格率の高さが、結果として就職にも繋がっていると思います。

Q国家試験合格に向けた学科でのサポートや、ご自身で努力されたことなどについて教えてください。

国家試験が近づくと毎日かなりの時間勉強しました。始めてみれば勉強が本当に楽しくて苦ではなかったです。

Q受験生の皆さんにメッセージをお願いします。

私の個人的な意見ですが、義肢装具自立支援学科を選ぶにあたって興味を持っているのであれば必ずしも明確な動機がなくとも良いのではないかと思っています。やりたいことを見つけることが出来るのも大学だと思います。モノづくりや人と関わる仕事に少しでも興味があるようでしたら、義肢装具自立支援学科を見てみてください!

お客様との対話にやりがいを感じる毎日です

前田 藍子

私が義肢装具士を目指そうと思ったのは、地元の新潟県で義肢装具について学べる大学があるということ、また、スポーツ用義足に興味があったという2点が大きな理由です。
義肢装具士を養成する大学は全国でも数少なく、本学科には全国から学生が集まってきています。専門的な知識・技術を身につけることはもちろん、4年間で多くの友人と出会い、様々な経験を積む中で多くのことを学ぶことが出来たと思います。
地元を離れ、義肢装具士として働きはじめ、少しずつですが仕事の流れにも慣れてきたように思います。仕事では特に、お客様とコミュニケーションを取ることが楽しみになっています。経験も浅く、分からないことも多くありますが、バイタリティーとホスピタリティーに経験差はありません。義肢装具の知識をさらに積んでいくとともに、そうした意識だけはいつまでも忘れずに持ち続けたいと思います。

前田 藍子

卒業年:2011年3月
出身高校:新潟県・万代高校
勤務先:川村義肢株式会社
職種・職位:義肢装具士

Q大学で学んだことは何ですか?

医学・専門科目などの基礎的な知識や内容です。講義や学内実習はもちろんですが、臨床実習の機会も貴重だと思います。実際に働いて、現場で学べることのほうが多いのは確かですが、在学時に臨床現場の雰囲気に触れられる、コミュニケーションが取れるというのは将来の自分像を思い描くのに参考になるかと思います。
また、本学の4年間では、課外活動を通して、多くの人と関わるということの楽しさや大切さを感じました。1つのキャンパス内に様々な学科があり、先輩・後輩・同期・先生方を通じてさらに多くの方々とコミュニケーションが取れる環境を存分に活かせたと思います。
さらに、何気ないことではありますが、本学の取り組みのひとつでもある“あいさつすること”の大切さを就職後にさらに身に染みて感じています。

Q国家試験合格に向けた学科でのサポートや、ご自身で努力されたことなどについて教えてください!

学科としては、過去問を使用しての模擬試験や科目別・成績別の補習授業など、全員を対象としたものから習熟度に沿った個別対応まで、幅広く対策を立ててもらいました。何より、学科が一体となって“合格するぞ”という雰囲気を作れていたのが良かったと思います。
個人としては、国家試験の過去問を振り返るだけでなく、基礎科目のまとめなどに重点を置いて勉強するようにしていました。問題の傾向も大事ですが、まずは基礎知識を固めることが一番重要であると感じました。

Q新潟医療福祉大学の就職率は全国でもトップクラスを誇っていますが、その理由はどこにあると思いますか?

現代社会の保健・医療・福祉・スポーツ業界からの需要に対して、本学の供給が適合しており、また大学卒であるがゆえに、就職先が専門分野に絞られず、門戸が広い点だと思います。そして本学の卒業生の活躍による求人数の増加もトップクラスの就職率の要因の1つであると思います。
また、学内にある就職センターでは、求人票の閲覧、就職活動の流れ、面接指導など、細かいことでも不安に思ったことは何でも相談に乗っていただけます。自身の専門学科以外で、就職先について客観的に相談・アドバイスを頂ける貴重な場でした。

Q新潟医療福祉大学を一言で表すと?

「連携」です。
本学の教育の特色に「連携教育の実践」があり、在学時に他学科との繋がりやコミュニケーションの大切さを強く感じたからです。保健・医療・福祉・スポーツの総合大学であるメリットを最大限に活かしたカリキュラムが充実しており、学生としてよく学び・よく遊ぶという環境が整っていたと思います。

Q今後の目標・抱負をお聞かせください。

将来的には教育に関わりたいと思っています。その為にも、今は自身の経験を積んでいきたいです。まだまだ関わったことのない義肢装具や福祉用具ばかりですし、閃きやアイデアは自分のなかにあるものからしか出来てきません。多くの経験をして、そうした引き出しを少しでも増やしていきたいです。

Q受験生の皆さんにメッセージをお願いします。

面白そう、不思議だなと興味を持ったことには、何にでもチャレンジしてみてください!
人生を楽しくするきっかけはどこにでも転がっています。チャレンジして、失敗したらまたチャレンジすればいい。それは自身にとって決してマイナスにはなりません。どんな経験も無いよりは有った方がいい、私はそう思います。本学への入学が、皆さんにとって良いきっかけになることを願っています。

お客様のために何ができるのか

坂内 沙織

私は現在、営業としてお客様のご自宅を訪問し、「何に困っているのか」「どのような生活を送りたいのか」等を一緒に話し合い、最適だと思われる福祉用具を提供し、モニタリングを行うという仕事をしています。まだまだ知識が足りないと思うこともありますが、日々お客様のために何ができるのかを考えながら仕事をしています。
本学では、福祉用具・住環境の講義で実際に車いすやリフト、手すり等に触れ、「この道具があれば、すぐにでも困っている方の生活を変えることができる」ということを学びました。また、勤め先でもある、あおやまメディカルで実習を行わせてもらい、仕事に対する姿勢、福祉用具の奥深さも学ばせていただきました。
自分の知識が足りなくて悔しい思いをすることもありますが、今後は、より多くの笑顔を見せてもらえるように、お客様の生活に寄り添ったご提案ができる福祉用具専門相談員を目指して頑張ります。

坂内 沙織

卒業年:2009年3月
出身高校:新潟県・三条高校
勤務先:あおやまメディカル株式会社
職種・職位:義肢装具士・福祉用具専門相談員・福祉住環境コーディネーター

Q大学で学んだことは何ですか?

大学では、基礎となる医学、義肢装具や福祉用具等の専門科目について学びました。現在仕事をしていく中で、どれも必要な知識ばかりです。福祉用具の知識だけではなく、疾患についても知っていないとお客様に最適な福祉用具・住環境をご提案できないからです。臨床実習では実際にお客様とのコミュニケーションを体験することが出来るので、卒業後のイメージを持つことができると思います。また、体験することで知識を知恵に変えることもできると思います。

Q今後の目標・抱負をお聞かせください。

お客様とのコミュニケーションを精一杯楽しみたいと思います。ご自宅を訪問していく中で、表情が柔らかくなったり、笑顔を見せてもらえたりすると、とてもやりがいを感じます。自分の知識が足りなくて悔しい思いをすることもありますが、先輩に質問したり、調べたりしながらご提案をしています。今後はより多くの笑顔を見せてもらえるように、お客様の生活に寄り添ったご提案ができる福祉用具専門相談員になりたいと思います。

Q本学の就職率は全国でもトップクラスを誇っていますが、その理由はどこにあると思いますか?

就職センターや各学科でのきめ細やかなサポートがあるからだと思います。就職センターでは個別面談や面接練習がありますし、学科では求人の情報の提供があります。また、就職センターのスタッフの方々や学科の教員のサポートはとても安心感があります。学科の仲間はライバルでもありますが、みんなで声を掛け合うことで内定までの道のりを乗り切ることができたと思います。

Q新潟医療福祉大学を一言で表すと?

「チーム医療・チームアプローチ」です。
新潟医療福祉大学の特色のひとつに「チーム医療・チームアプローチを学ぶ」があります。基礎ゼミ・総合ゼミなどで他学科との関わりを持つことが出来るので、職種によってお客様との関わり方・アプローチの方法が違うということを学ぶことが出来ました。仕事でカンファレンスに参加する際にケアマネージャーや看護師、ヘルパー、理学療法士、作業療法士等との関わりもあるため、大学での経験が役に立っています。

Q国家試験合格に向けた学科でのサポートや、ご自身で努力されたことなどについて教えてください。

科目ごとに対策をしてくださったり、分からないことを質問しに行くとすぐ応えてくださったりと学科の先生たちのサポートが心強かったです。個人のレベルにあった補習・個別対応もしてもらえました。また、学科の自習室で勉強していたこともあり、国家試験合格という同じ想いを持った仲間たちが一緒だったことで、最後まで頑張ることが出来ました。

Q就職センターの活用方法について教えてください。

何か気になることがあるとすぐに就職センターへ行っていました。面接練習やエントリーシートの添削等をしてもらったり、不安なことについて話を聞いてもらったりと、かなりお世話になりました。また、先輩たちが残していってくれた過去のデータも閲覧することが出来るので、心強かったです。

Q受験生の皆さんにメッセージをお願いします。

大学に入学しても、会社に入社してもゴールではありません。やっとスタートラインに立てたというところです。社会に出てからどんな仕事をしたいのか・どんな社会人になりたいのかを漠然でも良いので考えてみてください。在学中にやりたいことが変わるかもしれませんが、卒業後に向けて何をすれば良いのかを考えて行動してみてください。もちろん大学生活を思いっきり楽しむことも忘れずに!