医療事務(医療秘書)

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未来の病院を支える医療事務のプロフェッショナルを目指す。

一般に「医療事務」と言えば、診療報酬請求事務のことを指します。具体的には、診療に要した費用(診療報酬)を患者さん等に請求する業務をおこないます。IT化が進むなかで、診療報酬請求事務もまたコンピュータ化が進んでいますが、カルテに書かれた情報に基づき請求する以上、コンピュータによる自動化には限界があります。

そこで、今日、求められているのが、コンピュータによる誤請求を見抜くとともに、医師の記したカルテを読み解き、コンピュータでは処理できない請求を正確に行うことのできる人材です。

こうした人材は、地域の中核をなす病院の正職員として雇用され、事務部門の中心的な役割を果たします。そこで必要となるのは、診療報酬請求に関する資格とスキルはもちろんのこと、カルテを読み解くための医療に関する豊富な知識です。

本学の医療情報管理学科では、資格取得は当然のこととして、バーチャルホスピタルで実践的な演習を積み重ねスキルをみがくことができます。そして、診療情報管理士の資格に関する学びを深めるなかで、(資格取得に必要な知識を超えて)現場で真に必要とされる豊富な医学・医療知識を着実に身につけていくことができます。

さらに今後の病院事務職には、経営に関する知識とデータ分析能力を活用し、収益のシミュレーションなどを通して病院経営に貢献することも求められます。この点に関しても、本学の医療情報管理学科では、IT系、経営系の専任教員による講義を履修し、ITパスポート情報セキュリティマネジメント試験などの国家資格や、日商簿記やExcel検定などの資格を取得することができます。

ちなみに、「医療秘書」は、診療報酬請求事務とともに医師事務作業の補助業務を担う能力を証明する資格名称ですが、医師事務作業の補助業務については、診療報酬請求事務から切り離されたドクターズクラークが担うようになっています。

診療報酬請求事務能力認定試験

診療報酬請求事務に関する民間資格は複数ありますが、この「診療報酬請求事務能力認定試験」は厚生労働省が後援している唯一の資格であり、最難関の資格です。医療事務のプロフェッショナルを目指すならば、必須の資格です。この資格を取得することで、経験者と同じ待遇を受けたり、「資格給」が付与される医療機関もあります。例年の合格率の全国平均は30%程度ですが、本学の医療情報管理学科では、医療系就職を目指す全学生の合格を目標に掲げて、対策講義を行っています。

メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)

この資格は、診療報酬請求事務に必要な能力を試験するとともに、患者応対の実技を評価する点に特徴があります。日本医療教育財団による医療事務技能審査試験の合格者に「メディカルクラーク」の称号が付与されます。本学の医療情報管理学科では、「医療のことがわかるIT職」を目指す学生も、診療報酬に関する知識を証明する手段として、この資格を取得しています。

医療秘書技能検定

「医療秘書」の名の付く資格試験の特徴は、診療報酬請求にとどまらない幅広い知識を評価する点にあります。具体的には、ビジネスマナー、医療法・医師法に関する知識、基礎・臨床医学、力ルテ用語や傷病名の読み書きが評価されます。これらの知識とスキルは他の資格の取得によって証明できますので、本学では、特別な資格対策を行っていません。