病気やケガなどにより、歩く、立つ、座るなどの基本的動作に障害を持った人に対して、歩行訓練などの「運動療法」、電気治療や温熱治療などによる「物理療法」などを用いて、その機能を最大限に回復できるようサポートを行います。また、医学的な知識と身体の動作に関する知識を併せ持つ専門家として、アスリートのケガの予防やリハビリなど、スポーツ分野でも活躍しています。
スポーツチームに所属する理学療法士は、リハビリの指導はもちろんのこと、ケガをしない体づくり、競技に合わせた体の使い方やパフォーマンス向上のためのトレーニング指導、プレー中のケガに対する応急処置など、幅広い業務で選手のサポートを行います。ただし、実際にスポーツチームで活躍する理学療法士になるためには、実力はもちろん、多くの経験や実績が必要になってきます。いきなりスポーツチームを目指すのではなく、病院などで経験・実績を積み重ねてから目指していく道もあります。
また、スポーツチーム以外でも、理学療法士の医学的な知識や詳細な動作分析スキルを活かして、スポーツジムやフィットネス施設、障がい者スポーツなどで、トップアスリート以外のスポーツに関わる人をサポートしていきます。障がい者スポーツでは車いすや義足などを使用される人も多くいますので、義肢・装具の製作・調整のスペシャリストである義肢装具士と連携し、選手やチームのパフォーマンス向上のための支援を行っていきます。