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【健康スポーツ学科】Le Cong Datさんと佐藤大輔教授らの研究論文が国際誌に掲載されました!
Le Cong Datさん(大学院医療福祉学研究科、博士後期課程1年、スポーツ生理学ラボ、運動機能医科学研究所)、佐藤大輔教授(健康スポーツ学科スポーツ生理学ラボ、運動機能医科学研究所)らの研究グループでは、「どうすれば感覚運動機能に重要な感覚運動野の神経活動を効率的に変化させることができるか?」というテーマで研究を進めています。 今回の研究では、手のひらへの水流刺激が、一次体性感覚野における神経の興奮作用と抑制作用のバランス(興奮抑制バランス)を変化させる可能性を示しました。
〔研究成果のポイント〕
1. 私たちの体性感覚機能の向上に重要な役割を担う一次体性感覚野の興奮抑制バランスは、指先への持続的な電気刺激によって変化することが分かっていました。今回は、「手のひらへの水流刺激」というユニークな刺激による効果について調べました。
2. 本研究の結果、一次体性感覚野の抑制作用がもともと低い人は、水流刺激によって、その活動が高くなることが分かりました。
3. この結果より、手のひらへの水流刺激は、一次体性感覚野の抑制作用に障害のみられる神経疾患患者の抑制作用を改善できる有効な手段の一つとなる可能性が示されました。
>>詳しい研究内容はこちら
https://www.nuhw.ac.jp/research/2022/10/le-cong-dat.html
〔Le Cong Datさんからのコメント〕
これまで多くの研究において、体性感覚刺激が感覚野へ及ぼす影響について検証されてきました。しかし、我々の研究グループが開発した水流刺激による効果については、明らかになっていませんでした。本研究の結果は、水流刺激が大脳皮質一次体性感覚野の神経興奮・抑制バランスを変化させる有効な手法の一つになる可能性を示しています。今後、運動学習や神経適応に着目して、水流刺激の応用可能性について調べていきたいと考えています。
〔掲載論文〕
【題目】
Effect of whole-hand water flow stimulation on the neural balance between excitation and inhibition in the primary somatosensory cortex.
(手部への水流刺激が一次体性感覚野の興奮抑制バランスに及ぼす影響)
【著者名】
Dat Le Cong, Daisuke Sato*, Koyuki Ikarashi, Tomomi Fujimoto, Genta Ochi, Koya Yamashiro
【掲載雑誌】Frontiers in Human Neuroscience doi: 10.3389/fnhum.2022.962936
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https://www.nuhw.ac.jp/faculty/health/hs/
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