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心理・福祉学部

Department of Social Welfare

学びの特色

1.医療系総合大学の強みを活かした「福祉」×「医療」を学ぶ

様々な医療機関で、退院後の生活に不安のある患者様やそのご家族への相談や援助を行う「医療ソーシャルワーカー」の導入が進んでいます。本学科では、医療機関における業務について学べる専門科目を数多く配置し、医療分野にも深く理解した社会福祉士を育成しています。医療系総合大学である強みを活かして、医療系の学生とともに学ぶ連携教育を実践し、チーム医療の一員として力を発揮できる「医療ソーシャルワーカー」の養成にも注力しています。

豊富な実習先の確保

多様な福祉ニーズに応じて多職種連携やソーシャル機能を体験的に学べるよう、240ヵ所以上の指定施設・機関と連携し、全ての学生が2ヵ所以上の施設・機関で現場実習を行うことができる体制を整えています。

2.児童分野に特化した教師陣から「福祉」×「児童」を学ぶ

児童分野に精通した社会福祉士になるために、本学科では、児童厚生一級指導員の資格も同時取得できる独自のカリキュラムを配置しています。スクールソーシャルワーカーや児童福祉分野の専門科目をその分野に特化した教員から学ぶことで、児童福祉分野のスペシャリストを目指します。子どもに関わる相談機関や児童に関連する支援施設、児童館での実習を実施しており、それぞれの子どもに対する支援のあり方や現状に即した施策などを学び福祉的な思考を養います。

3.豊富な専門科目と実習を通して「福祉」×「心理」を学ぶ

発達心理学や精神医学などの専門科目を通して、専門性と実践力を高める環境を整えています。また心理を深く学ぶことで、人間に対する理解が進み、悩みや不安を抱える人に寄り添う心理的なスキルが養われます。また、本学科では社会福祉士と「精神保健福祉士」の同時取得を目指すことができます。

4.実践力を身につける課外活動

「福祉」に関連する様々な課外活動を通して、地域貢献や各分野での理解を深め実践力を身につけることができます。ゼミ活動の一環として、障害者の雇用創出と農家の後継者問題の解決を同時に目指し、農業と福祉が連携した取り組みとして障害当事者の方と一緒に畑作業を行っています。この活動を通して得ることができた成果を論文にまとめ、外部の懸賞論文・作文で見事優秀賞を受賞しました。全国障害者スポーツ大会では大会に参加する選手の移動や生活、心の面でのサポートを行うなど幅広い分野の課外活動に参加し学びを深めています。

FEATURES

多職種連携と社会福祉士

社会福祉士は困っている人とその人をとりまく「ヒト・モノ・できごと」をみつめて、その人の思いや気持ちを尊重し人権を守ります。また社会の仕組みを活かしたり、つくり出したりして、「医療・介護・地域社会・学校・家庭・行政」をネットワークとしてつなぎます。他の専門職とチームで支援にあたることであらゆる人の「自分らしく生きる」を支えます。その要(かなめ)として社会福祉士は重要な役割を果たしています。

家庭介護セミナーの開催

本学科では、行政や地域コミュニティと積極的に連携を図り、地域福祉の推進に貢献するため、新潟市北区自治協議会事業「大学生と協働!地域住民の健康と福祉を支えるまちづくり事業」の委託をうけ、家庭介護セミナーを開催しています。このセミナーは、介護福祉を学んでいる本学の学生と地域住民の方々が交流しながら介護の基本的知識やスキルを学ぶことを目的としています。

社会福祉学科の国家試験対策

在学生アンケート調査結果から、資格取得実績に対する期待は高い状況が見られています。そのカギは、早期対策にあります。3年生後期から開始している特別対策において普段の授業内容と試験対策内容と結び付け、学習意識の向上を目指しています。4年生から本格化する対策は過去問学習から複数回の模擬試験の実施まで、計画的に進めていきます。ダブルライセンス取得に対する対策も同時に進め、開学以来17年間、毎年高い合格者数を維持しています。

キャリア形成教育プログラム

「キャリア形成教育プログラム」の目的は、将来なりたい自分の姿とそれに至るまでの道のりを具体的にイメージすることや社会福祉現場で働くソーシャルワーカーの福祉マインドの基盤を確認することにあります。卒業生から「保健・医療・福祉の専門職になる~社会福祉士のキャリア形成に向けて~」と題して講義をしていただきました。参加者からは、「マルチライセンス取得を目指す先輩の話を聞き、私も複数の資格取得に向けて頑張りたいと思った」という感想が聞かれていました。

新潟水俣病関連情報発信事業

この事業は新潟水俣病に関する情報・教訓を広く発信することにより、県民の理解を促進し、誰もが安心して暮らすことのできる地域社会づくりを目指すものです。これまで約3,000人に上る学生が、新潟水俣病患者の方々のふれあいや、阿賀野川流域のフィールドワーク等による学びの成果を広く県民に発信してきています。参加した学生は、行政をはじめ医療・福祉・介護の現場で、病気や障害など生活上の困難を抱える県民と真摯に向き合っています。

介護予防ケアプラン検討会

新潟市から委託を受けて継続して取り組んでいる「新潟市多職種合同介護予防ケアプラン検討会」について検討しています。この会は、多職種合同による「高齢者の自立支援・QOLの向上のためのケアプランとケアの質の保証を目指しています。また、検討会の効果検証を通じて、介護予防に向けたケアマネジメントのあり方を探る研究が、「新潟市医師会地域医療研究醸成事業」に採択されました。