樋口 友里さん
福島県 会津学鳳高等学校出身
- 卒業
- 2017年3月 作業療法学科
- 勤務地
- 新潟県
(医)恒仁会 新潟南病院 - 職種
- 作業療法士
- 取得資格
- 作業療法士
福祉環境コーディネーター2級
3学会合同呼吸療法認定士
新潟での学生生活を経て、
希望の就職を叶えた県外出身の卒業生たち。
学生時代どのように就職活動を進め、
いまどのような社会人生活を送っているのか
伺いました。
福島県 会津学鳳高等学校出身
茨城県 岩井西高等学校出身
群馬県 富岡高等学校出身
福島県 喜多方桐桜高等学校出身
最終的に新潟県で働くことになりましたが、就職活動中は同じ学科の友人たちと新潟県外の会社見学や就職説明会に出向くことが何度かありました。 みんなで交通費を出し合ったり、道中でどんな会社でどのように働きたいかなどを話しあったりと、とても大切な思い出になっています。
実家暮らしの同級生と比べると、家族と過ごす時間が少なく、心細くなることもありました。ただ、その分自分の時間が多くあるので、就職活動や国家試験の勉強に集中できたと思います。 また、一人暮らしの友達と夜中までファミレスやアパートで話をしたりすることで、就職・国試に向けてお互い励まし合い、卒業まで折れることなく過ごすことができました。
現役で教員採用試験に合格することはできませんでしたが、大学を卒業するまで、近隣の小学校に行ってボランティア活動をしたり、 中学校の部活動指導をしたりすることで、とても楽しい時間を過ごすことができました。 また、ボランティア活動や部活動指導を通じて、教員になってから必要なことを学ぶことができました。
新潟で就職活動を行いましたが、かかったことのある病院や実習で行ったことのある病院がなかったので、就職先に関する情報をほとんど持っていませんでした。 しかし、学科の先生やすでに働いている先輩、実習へ行ってきた同級生などから様々な話を聞き、就職先を決めることができました。 地元就職でなくても心配せず安心して就活できる大学を選んでよかったです。
就職活動当初は「地元へ帰る」という選択も考えていました。しかし、就職活動で新潟県の企業の説明会に多く参加したり、新潟県の企業へインターンシップを申し込んだりと、新潟県を知る機会が増えたことで、4年間新潟県で学んだことを新潟県で活かしていきたいと強く考えるようになりました。県外生だからこそ、自分が知らない地域のことを業界研究と共に学べて楽しいと思います。
就職先が決まった後、就職手続きに必要な書類を揃えるため、新潟県と実家のある茨城県との間を何度か往復した記憶があります。 苦労して長時間移動したことも今となっては良き思い出です。
面接試験で、「なぜ新潟県を受験したのですか?」という質問に対し、説得力のある回答を行うことが大変でした。 しかし、新潟県の教育方針や魅力などをたくさん調べたことで新潟県がさらに好きになりました。
地元が他県で、新潟県の大学に通っていたため、地元での就職と新潟県での就職のどちらも選択できるという点で、就職しやすいと感じていました。私は主に東北地方・新潟県で就職活動をしていましたが、地元と新潟県の両方のことを良く知ったうえで活動できていたので、視野を広げ慎重に業界の選択をすることができました。
長期休暇で実家に帰ったとき、地元の仲間と会うことがとても楽しみです。 地元にいたときは遊びたいときに遊べていましたが、県外にいるとなかなか会うことができないので、久しぶりに会うと昔の話をしたり、現在の状況を語り合ったりしています。 地元の仲間と話していると、とても落ち着きます。
新潟の方言の話ですが、あるとき患者さんのご自宅で、「“あくと”を見てほしい」と言われたことがありました。 私は訳が分からず目の前にあったテレビを見てしまいました。 すると、患者さんから、「“あくと”は“かかと”だよ」と教えていただきました。 その場にいた方々がみな笑いだしたことをよく覚えています。 今では分からない言葉があると、県外出身であることを伝えその意味を訪ねるなど、コミュニケーションツールの1つにしています。
私の働く病院の患者様は県内各地の高齢者が多く、方言も様々です。 大学時代に同世代と関わってきた中では聞くことのなかった言葉も多く、方言に慣れるまでは大変でした。 また、地元では普通に使っていた言葉が新潟では通じないと知り驚くこともありました。 地元で生活しているだけでは知り得ないことをたくさん知ることができ、実家の家族や地元の友達との話の種にもなっています。
私は美味しいものを食べることが趣味なので、新潟県の有名な食べ物を食べに行くことが楽しみです。 特に、新潟県にはおいしいラーメン屋さんが多いので、時間があれば色々なラーメン屋さんに行っています。 これからもおいしい食べ物を見つけていきたいと思います。
働きはじめて1~2年は、患者さんをはじめ新潟県の方々と話をするときに、住んでいる地域や新潟県内の有名な場所などの話題についていくことができず、苦労することがありました。 しかし、「分からないことがあれば聞けばいい!」と思い、たくさんの方々から色んなことを教えていただきました。 おかげで今では新潟のことにだいぶ詳しくなりました。
職場で県外出身の人があまりいないので、よく私の出身地の話をして盛り上がることがあります。特に話が盛り上がるのは「雪国であること」「おもしろい方言」「地域の特産品」の話題です。長期休暇等に地元へ帰省した際は、職場にお土産を購入しお渡しすることがあります。お土産を楽しみにしてくださっている方が多いので、皆さんの嬉しそうな表情を見るのが私の楽しみの一つでもあります。
職場の上司や患者様から出身を聞かれることが多くあります。 地元が観光地なこともあり「懐かしいな」と昔旅行に行った話をしてくださったり、みなさん様々なことに興味を持って話を聞いてくださったりしています。 また、お盆やお正月には互いの地域特有の習慣や郷土料理の話などで盛り上がり、リハビリとしてその料理を作ったりもしています。
学生と社会人では環境の変化も大きく、1人で生活していくということに対して非常に不安がありました。特に社会人1年目の頃は慣れない環境・初めての仕事で毎日心身共に疲れ切っていたのを覚えています。こういった時に改めて両親の偉大さを実感し、今では少しずつ親孝行していこうと努力しています。