研究の向こうに未来が見える。

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健康栄養学科

研究の向こうに未来が見える。

教授

鈴木 一恵(すずき かずえ)

最終学歴 新潟医療福祉大学大学院
学位 修士(医療情報・経営管理学)
保有資格 管理栄養士、栄養士、健康運動指導士
趣味 ヨガ、山登り(低い山)
愛読書 田辺聖子の本、ドラッガーのマネジメントの本
座右の銘 迷ったときは進む

地域の減塩に
関する研究

この研究について動画で詳しく知ろう!

研究をはじめたきっかけ

10年前、私が行政栄養士として県庁に勤務しているとき、新潟県は全国と比べて脳卒中死亡率が高いことから、科学的根拠があり、健康ビジネスと連携した栄養施策「減塩ルネサンス運動」を始めました。中間評価では減塩は進んだものの、目標に達していないことがわかりました。どうしたら県民の減塩意識や行動を変えることができるのか研究したいと考えました。

研究内容

着目したのが日本で広く実施されている特定健診(メタボ健診)です。健診は病気の早期発見だけではなく、生活習慣そのものを見直す絶好の機会です。しかし、その問診票には食塩摂取量に関する項目はなく、減塩指導を受ける観点からは十分な機会とはいえない状況でした。そこで現在の問診項目と「新潟県版塩分チェックリスト」による推定食塩摂取量との関連を明らかにし、今後の保健指導に生かすことを目的にしました。

この研究の先に

推定食塩摂取量が多い人は男女とも「年齢が若い(40・50歳代)」「腹囲が大きい」「遅い夕食をとる」ことでした。減塩は肥満やメタボの気になる働く世代の課題であることがわかりました。今回の結果を健診後の保健指導に生かして欲しいです。また働く世代がよく利用する外食や中食の減塩化も重要です。現在、産官学連携でおいしい減塩メニューの開発にも関わっています。

高校生へメッセージ

減塩ルネサンス運動は行政だけではなく、学校、事業所、病院等、様々な職場の管理栄養士と連携しながら進めてきました。皆さんの中にもこの運動を知っている人がいると思います。オープンキャンパスの模擬講義ではその取組の成果を紹介します。ぜひご参加ください。