AIによる
放射線画像解析
システムの開発に
関する研究
この研究について動画で詳しく知ろう!
研究をはじめたきっかけ
私は大学教員になる前は、診療放射線技師として病院勤務をしていました。当時、単純X線撮影やCT、血管撮影などの検査で、心臓病の患者さんに接することが多かったです。早期発見できた方がいる一方、目の前で亡くなった方にも多く接してきました。そこで、放射線画像検査によってもっと早期発見できるようにしたい、と思うようになりました。
研究内容
私の研究は主に2種類あります。一つ目は、AIを使って放射線画像を「キレイな画像」にする研究です。「キレイな画像」とは、病気の有無を正確に判断できる画像のことです。医師がどんな小さな病気でも早期発見できるように、AIによる画像処理を開発しています。二つ目は、AIを活用して医師の診断をサポートする研究です。病気を探す作業は医師にとって非常に負担になっていますので、その手助けをするAIを開発しています。
この研究の先に
既に乳がんを見つけるAIは商品化されており、従来より正しく病気を診断できるようになっています。また、CT画像をキレイにするAIも出てきており、従来では見つけづらかった病気もクッキリと描出できるようになりました。私の開発しているAIも、正しく心筋梗塞を見つけられるようになってきました。
高校生へメッセージ
AIが人の命を奪うといった映画もありますが、AIは開発者の意志によって人の命を救うこともできます。「診療放射線技師がAI開発?」「そもそもAIって、何?」と少しでも疑問に思った方は、ぜひ本学のオープンキャンパスにご参加ください。