言語や発達に障害を
抱える当事者と
家族への心理的支援に
関する研究
この研究について動画で詳しく知ろう!
研究をはじめたきっかけ
これまで臨床心理士として医療や教育の現場で心理的支援を行ってきました。本学で仕事をするようになり、言語聴覚士の先生方と連携し、学内の言語発達支援センターでの支援活動を行う機会を得ました。そこで、障害を抱える当事者だけでなく、家族が抱える心理的苦悩の大きさに直面しました。当事者と家族。その両者に対する心理的支援の実践を通じ、心理的苦悩の変容プロセスに迫りたいと思ったことがきっかけです。
研究内容
本学の言語発達支援センターにおいて、言語や発達に障害を抱える子ども、家族に対し、言語聴覚士と連携しながら支援を行っています。具体的には、障害を抱える子どもに対する言語聴覚士による言語訓練を実施するとともに、臨床心理士による子どもと家族への心理カウンセリングを並行して行い、その効果について研究しています。これまでの研究では、言語聴覚士と臨床心理士の連携した支援の前後で、子ども、家族ともに抑うつ重症度の低下や、QOLが向上するケースが確認されています。
この研究の先に
言語や発達に障害を抱える子ども、その家族への心理的支援は、理論がまだ十分に確立されていません。そのため、本研究の成果が様々な分野の専門家に、ささやかながら、新たな視点を提供しています。研究を通じて、多くの専門家の支援実践がより良いものになり、言語や発達に障害を抱える子どもと家族の心理的苦悩の軽減に寄与できればと考えています。
高校生へメッセージ
オープンキャンパスでは、言語聴覚士の仕事や言語聴覚学科における学びの一端をお伝えします。ぜひ積極的に参加して、言語聴覚士、そして言語聴覚学科の魅力を感じてもらえたらと思います。お待ちしています。