病院経営に
関する研究

研究をはじめたきっかけ

大学では3年生の時に病院実習がありました。私にとって大きな病院の内部を初めて見る機会でしたが、抱いていたイメージと違い医師や看護師が忙しく動き回っているのは驚きでした。なぜ走らなければならないほど忙しいのか調べてみようというのが研究を始めたきっかけです。当時は経営だとか、現在の研究に繋がるとは全く意識していませんでした。

研究内容

経営というと収入や費用といった桁数の多い数字を思いつくと思います。もちろん収入、費用は経営を表す重要な指標の一つですが、質の高い医療を効果的、効率的に提供し、患者さんや地域住民、そして働いている職員も満足するサービスを提供しているのか？というと、財務諸表だけでは表せないものがあります。どのようにすれば質が高い満足する医療が提供できるか、経営資源（ヒト、モノ、カネ、情報）を最適化する方法を調べたり、評価したりしています。

この研究の先に

この研究で、病院の各部門や専門職の業務にどのような課題があるか確認でき、改善策を提案し、実施した結果を客観的に評価することができます。また、多くのデータを分析し、どのような情報がいつのタイミングで必要なのか、I.T.の活用により患者さんの早期治癒に貢献できます。本研究は医療を見える化し、質の向上や安全対策、満足度向上に活かすことができます。

高校生へメッセージ

振り返ると大学での経験が現在の私に繋がっています。目標を持って進学先を決める学生さんは、大学を偏差値で決めた当時の私からはとても眩しく見えます。いろいろ見て知っていただければ、現在の目標を再確認できたり、新しい目標を見い出せたりできることになると思います。