MESSAGE 01研究リーダーのメッセージ

Sports & Health for All in Niigataの実現と
優れたQOLサポーターの育成!

Onishi Hideaki

将来計画機構長
SHAINプロジェクトリーダー

大西秀明

教授

リハビリテーション学部長
理学療法学科長
運動機能医科学研究所長

新潟医療福祉大学では、リハビリテーション科学とスポーツ科学の融合による先端的研究拠点を形成し、基礎的研究及び実践的研究を基盤とした"Sports & Health for All in Niigata"(地域住民からアスリートまで全ての人が安全にスポーツを楽しみ、幸せな生涯を過ごす新潟県)を創出するとともに、保健、医療、福祉、スポーツ領域における「優れたQOLサポーター」を育成・輩出することを通して社会の発展に寄与できるよう務めています。

超高齢社会の進展により、短期的及び中長期的に健康寿命の延伸が期待されています。同時に、スポーツ基本法により、国民が生涯にわたり心身ともに健康で文化的な生活を営むことが推進され、年齢や性別、障がい等を問わず、スポーツに参画することができるスポーツ環境の整備が求められています。この健康寿命の延伸およびスポーツ基本法の推進には、1)障がいの予防法や治療法、健康増進法の開発・発展に向けたエビデンスの構築、2)アスリートの育成とスポーツ傷害の予防・治療法の研究と実践、3)学童、高齢者、障がい者を対象にした健康増進活動・スポーツ活動の推進が重要です。特に、これら3領域を個別に推進するのではなく、それぞれを有機的に連携させ、「問題提起と成果還元」のサイクルを構築するとともに、トランスレーショナルリサーチを推進することが要になっています。

新潟医療福祉大学は、開学以来、多職種連携によるチーム医療と連携教育を充実させています。20種以上の保健・医療・福祉・スポーツ関連専門職を養成する課程を有する大学は全国的にも少なく、本学は、保健・医療・福祉・スポーツ領域において最も充実した多職種連携による教育・研究を実践することができます。この環境を生かして、細胞レベルの基礎研究やヒトを対象とした神経生理学的研究、スポーツ傷害予防・治療のための臨床研究、リハビリテーションに関連した治療法の研究・開発、アスリートの育成、健康増進活動の推進等を精力的に行い、多くの実績を積み上げています。

本プロジェクトでは、日本が抱えている問題を打破するため、20種以上の専門職種が連携し、リハビリテーション領域とスポーツ領域における学術的発展に寄与し、これらの教育研究を通して優れたQOLサポーターを育成するとともに、Sports & Health for All in Niigataの実現を目指します。

MESSAGE 02プロジェクト委員長のメッセージ

本学の実践知を融合したブランディングの構築に向けて

Nishihara Yasuyuki

学科連携プロジェクト委員会委員長

西原康行

教授

健康スポーツ学科長

本学が文部科学省の平成29年度私立大学研究ブランディング事業に選定された「リハビリテーション科学とスポーツ科学の融合による先端的研究拠点-Sports & Health for All in Niigata-」(SHAINプロジェクト)事業は、基礎的な研究と実践的な研究を融合して、スポーツアスリート・子ども・高齢者・障がい者など多様な生活者が、安全かつ質の高い生活を享受できるような実践知を創出していきます。

21世紀の現代社会においては、経済性や合理性を優先した成長型社会から、持続可能で質の高い豊かな生活を保障する成熟型社会への価値観のパラダイムシフトが起こっています。本学はこのような潮流に応えるべく、2001年の開学より、保健・医療・福祉・スポーツ領域における「優れたQOLサポーター」を育成・輩出することを通して社会の発展に寄与できるよう務めてきました。また、この教育理念を達成するために、全学による多職種間連携教育を体系的に展開するとともに、基礎研究、臨床研究、開発研究、実践研究において多くの実績を積み上げてきました。加えて、様々な学生アスリートが在籍していることから、研究成果をアスリートに還元していく環境も構築されてきています。

本学の学科連携プロジェクトは、これからも「保健・医療・福祉・スポーツ領域が連携」することによる複合的な研究を推進するとともに、その研究成果を教育実践に還元する「研究と実践の連携」というダブルループを加速することでリハビリテーション科学とスポーツ科学を融合した新たな実践知のインキュベーターとして機能していきます。SHAINプロジェクトはその先駆けとして本学のブランディング構築に寄与するとともに、日本のみならず世界に対応した実践知の創出をめざします。