本学では、ギソクの図書館(特定非営利活動法人)による「スポーツ庁障害者スポーツ推進プロジェクト」のプロジェクトメンバーとして、障害者スポーツの普及を目的としたスポーツ用義足のレンタルシステム構築を目指し、切断者の方のサポートを行うための環境整備を実施しています。その活動の一環として、2021年12月に本学陸上競技場にてリオパラリンピック４×１００メートルリレー銅メダリストの佐藤圭太選手、２０１３年全日本実業団４×４００メートルリレーで入賞の経験がある大西正裕選手を講師としてお招きし、理学療法士や陸上指導者の方々を対象とした実技講習会を実施しました。

パラリンピックなどによってパラスポーツが注目され、義足アスリートの活躍がメディアで取り上げられるようになったものの、一般義足使用者がスポーツ用義足で運動をすることの敷居は依然として高い状況です。本講習会では、スポーツ用義足をアスリートのためのものだけでなく、一般義足使用者が手軽かつ日常的に使用できる環境を整えるため、サポーターである義肢装具士や理学療法士、陸上指導者に対し、義足で走るための指導方法をレクチャーしました。