泉先生の専門領域・研究分野について教えてください。
専門領域は作業療法の中でも脳血管障害や癌、骨折などにより日常生活に不便をきたした患者さんへのリハビリテーションです。症状が多岐にわたるため、臨床で出会ったどのような疾患の患者さんでも対応できるように日々、努力しています。研究分野はQuality of Life (QOL;「生命の質」、「生活の質」と訳されますが、本学では「より良く生きること」と訳しています。)ですが、そのなかでも特に健康関連QOLについて研究を行っています。
健康関連QOLに興味を持ったきっかけを教えてください。
臨床で作業療法を行い、確かに患者さんの心身機能(関節の動く範囲、筋力など)や活動(食事動作、トイレ動作など)が向上するのですが、果たして、それで本当に患者さんは“Happy !”になっているのか?“より良く生きる!”ことができているのか?について疑問を持ちました。そこで、QOLの中でも、医療行為により向上が期待できる健康関連QOLに興味を持ちました。現在は、大学勤務が主なため、全国各地の病院の作業療法士に協力をお願いし、健康関連QOLの評価尺度や作業療法が健康関連QOLに及ぼす影響について研究を行っています。
泉先生の担当授業について教えてください。
担当科目の1つとして「身体障害作業療法評価学」があります。この評価学は作業療法の訓練プログラムを立案する際に必要な基礎的な評価方法を学習します。評価をしっかりと行うことにより、患者さんの得意な動作あるいは不得意な動作を見極め、より良い日常生活を送るための援助に繋げていくことができます。
また、授業は実技が多いため、机上で学習した内容を実際に学生同士で行い、実際に行うことの難しさと共に、机上学習との繋がりを知ることができます。
作業療法学科の目指す資格の活躍の場や、将来性について教えてください。
国家資格である、作業療法士を目指します。資格取得後は病院や老人保健施設で勤務することが多いです。また、現在は地域への作業療法士の配置が求められており、地域生活への移行支援にも積極的に関わることができ、より患者さんの身近で活躍できるようになることが考えられます。
先生から見た新潟医療福祉大学の学生について教えてください。
本学には多くの学科があり、さらには様々な分野の教員が在籍しており、幅広い知識を得ることができます!学生は様々な人々への援助を行う仕事を目指していることもあり、人に優しく、互いに協力し合うことが出来る学生が多いように感じます。また、特に作業療法学科は、学科の特色なのか!?癒し系や天然系が多く、まったりした雰囲気です(/・ω・)/
泉先生が教育・授業において大切にしていることや考え方を教えてください。
授業で大切にしていることは、可能な限り臨床と結び付けた授業をすることです!そのため、授業のあちらこちらで、「臨床では・・・。」という言葉を入れています。その中には教科書の知識を応用したもの、教科書では伝えきれないこと、教科書とは異なることがあることなどを実際の臨床経験を交えながら伝えるようにしています。また、授業は各分野に分かれていますが、患者さんを診る際には各々ではなく、「全体を診る!」ことができるように可能な限り各分野を関連付けて説明をするように努力しています。人間は機械とは異なり、「1+1=2」とはなりません。同じ疾患でも全く同じ症状なことは稀であることを伝え、患者さんとのコミュニケーションの重要さについてもついつい熱く語ってしまいます!
最後に一言お願いします!
人と接することが好きで、人を元気にできる仕事に就きたいと考えているそこのあなた!本学がお勧めです!本学には「上を向いて歩いている!」元気な学生、元気な教員がそろっています。まずは、自分自身が元気でなければ、人を元気にすることはできないと思います! 是非、一緒に本学で学びましょう(・ω・)ノ
次のセンセイを紹介してください!
NUHW就任同期ツナガリの言語聴覚学科 吉岡 豊先生です!
そのルックス通り、癒し系で頼りになる兄さんです!(STだけに、トーク量抜群です!)
吉岡先生お願い致します。