2024.05.15
【研究内容の概要】
スポーツ現場でよく遭遇する肉離れは、理学療法士が治療するうえで難渋する疾患の一つです。肉離れは特にスプリントの競技で発生しやすいことがわかっていますが、その詳細な発生メカニズムは不明な点が多いことが現状でした。そこで、本研究では肉離れの好発部位であるハムストリングスに着目し、ハムストリング肉離れのメカニズムの解明に取り組みました。結果として、ハムストリングスの損傷はランニング時の遊脚後期と立脚初期に発生する可能性が高く、大腿二頭筋長頭は他のハムストリングスの筋肉よりも損傷を受けやすいことを明らかにしました。
【研究者のコメント】
肉離れは陸上競技者に非常に多く発生し、再発もしやすい疾患となりますので、まずはそのメカニズムを解明することが重要となります。本研究の成果は、治療法や予防策の考案にも繋がるエビデンスにもなると考えています。
【研究のポイント】
スプリントでの大腿二頭筋長頭(a)と半腱様筋(b)の筋活動を明らかにした点.