2024.01.30
健康栄養学科宮本真菜助手と澁谷顕一教授の論文がPeerJ誌にアクセプトされました
【論文概要】
これまで、一般人を対象とした研究で、睡眠不足は月経不順を引き起こす原因の一つと考えられてきました。また、一方で、一般人の場合、睡眠不足はグレリン分泌を高め、エネルギー摂取量を増やすと考えられています。しかし、日常的にエネルギー不足状態にあるアスリートにおいて、睡眠不足が月経不順にどのように影響するのかについては明らかではありませんでした。
本研究では、国際的に活躍する者を含むアスリートを対象に、1日の睡眠時間6時間を切る睡眠不足が月経不順と、それに関連する食事の摂取量、心的不安などにどのような影響を及ぼすかを横断的研究により検証しました。月経不順への影響にかかわる解析には一般化線形モデル(Generalized Mixed Model:GLM)を用いました。
その結果、睡眠不足はエネルギー摂取量、炭水化物摂取量、タンパク質摂取量を減らし、心的不安を高めることが明らかになりました。しかし、睡眠不足が月経不順に与える影響は限定的であり、睡眠不足から引き起こされる心的不安が月経不順に影響を及ぼすことが明らかになりました。
左:宮本さん 右:澁谷先生
>>論文情報
Mana Miyamoto, Kenichi Shibuya. Sleep duration has a limited impact on the prevalence of menstrual irregularities in athletes: a cross-sectional study. PeerJ, In press.
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