【臨床技術学科】第62回日本生体医工学会大会にて、佐々木一真助教が臨床工学技士研究発表奨励賞を受賞しました! - 新潟医療福祉大学 研究力

新潟医療福祉大学 研究力

2023.06.29

研究者 佐々木 一真

【臨床技術学科】第62回日本生体医工学会大会にて、佐々木一真助教が臨床工学技士研究発表奨励賞を受賞しました!

この度、新潟医療福祉大学 医療技術学部 臨床技術学科 佐々木一真助教らの研究グループは、「血液透析患者のVA下流の流れ状態を定量化した流体パラメータと血液透析患者のシャント音の音響特性との関係」について報告しました。本研究成果は、第62回日本生体医工学会大会(5月18日~20日、名古屋国際会議場)で臨床工学技士研究発表奨励賞として表彰されました。

研究成果のポイント
【題目】VA下流の流れ状態を定量化した流体パラメータと血液透析患者のシャント音の音響特性との関係

【研究概要】血液透析を必要とする患者様には、バスキュラーアクセス(VA)と呼ばれる血液の出入り口となるものが必要になります。そのVAの管理や機能維持は血液透析患者様にとって必要不可欠であり、非侵襲的に評価する方法についての研究を行っております。これまでに血液透析患者様のVAで発生するシャント音を電子聴診器で採取し、時間-周波数解析によって得られる周波数領域の経時変化を表す正規化相互相関係数RからVA機能を客観的に評価する方法について提案・検討を行っています。これは、シャント音による評価基準がないためです。今回は、狭窄形状や狭窄数の異なる病変を有する擬似血管狭窄モデルを作製し、擬似シャント音の測定・分析をするとともに、粒子画像流速測定法を用いた流れの可視化から、狭窄形状の違いがシャント音の音響特性に与える影響について実験的に調査しました。その結果、シャント音の音響特性には血管内の流れが大きく影響しており、径狭窄率と正規化相互相関係数R、乱流を定量化する流体パラメータとの関係からシャント音の発生メカニズムを明らかにできる可能性が示唆されました。
今後は、実験条件を変更するなどして、さらなる評価をしていきたいと考えています。

                  日本生体医工学会から表彰状が授与されました。

研究に関する問い合わせ先
佐々木 一真(ささき かずま)
kazuma-sasaki@nuhw.ac.jp
学校法人 新潟総合学園 新潟医療福祉大学 医療技術学部 臨床技術学科
〒950-3198 新潟県新潟市北区島見町1398番地
Tel:025-257-4455 Fax:025-257-4456    直通Tel:025-257-4409

【研究者情報】
医療技術学部 臨床技術学科
助教 佐々木 一真(ささき かずま)

血液透析を必要とする患者様には、バスキュラーアクセスと呼ばれる血液の出入り口となるものが必要になります。そのバスキュラーアクセスの管理、機能維持は透析患者様にとって必要不可欠です。バスキュラーアクセスを非侵襲的に評価する方法についての研究を行っております。