2020.06.25
北上守俊助教の研究論文が国際誌『Asian Journal of Occupational Therapy』に掲載されました!
これまで脳損傷者の職場復帰を促進するために、具体的にどのような認知機能が関与しているのか実態が明らかではありませんでした。
そこで、本研究では、メタアナリシスとシステマティックレビューの統計解析方法を用いて「作動記憶」、「持続的注意」、「抽象的思考」、「語彙力・表現力」、「継次・系列処理」、「試行錯誤」の能力が、脳損傷者の職場復帰を促進する認知機能であることを明らかにしました。
本研究の結果が科学的根拠に基づいた職業リハビリテーションの実践により、有効な就労支援を脳損傷者の当事者へ提供できることに繋がると考えます。今後、本研究の結果をもとに、科学的根拠に基づいた職業リハビリテーションのプログラムの提案が出来ればと思います。
Moritoshi Kitakami, Jun Yaeda: A Systematic Review and Meta-Analysis of Cognitive Functions Predicting Employment of Individuals with Acquired Brain Injury. Asian Journal of Occupational Therapy 16(1): 45-53, 2020.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/asiajot/16/1/16_45/_article
(J-STAGEよりダウンロード可能です)
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https://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/ot/