ものづくり×義肢装具士

義肢装具は患者様ひとりひとりに合わせた
「究極のオーダーメイド」です。
フィッティングに大きく影響する
ソケット（身体と義足を繋ぐ部分）製作は、
手仕事による微細な修正が重要となります。

また、近年では機能的に優れているだけでなく、
見た目がおしゃれでかっこいいなど
デザイン性も高い義肢装具が増えています。

ユーザーのニーズに応える
ものづくりを行う唯一の医療職

それが「義肢装具士」です。

工学×義肢装具士

義肢装具の製作では、金属・プラスチック・
皮革・繊維材料など多種多様な材料を
大型の工作機械や手工具で加工する技術が要求されます。

また、科学技術の進歩に伴い
3Dスキャナ・3DプリンターやCADを用いた
効率的な身体形状の測定・義肢装具製作、
電子制御式の義手義足、
AI・ロボット技術を駆使した福祉機器など、
最新テクノロジーの活用が日々進んでいます。

機械に代われない仕事だからこそ最先端技術を活用していく
「医学」×「工学」＝「医工学」
「福祉」×「工学」＝「福祉工学」
これらの領域へのニーズは今後更に高まっていきます。

スポーツ×義肢装具士

アスリートが最高のパフォーマンスを発揮するために
パラアスリートの義肢、スポーツ用車いす、
インソールやサポーターといったスポーツ装具など
義肢装具士は多様な知識と技術で貢献します。

アスリートの身体の一部を「つくる」役割を担うため
「一度つくっておわり」ではなく、
骨や筋力の成長・心身の細かな変化に応じて
繊細な調整を行っていく必要があり、
「アスリート人生」に寄り添い続ける、
2人３脚で共に歩んでいくような
やりがいや責任を感じられる仕事です。

コミュニケーション×義肢装具士

義肢装具は、患者様やそのご家族を中心に、
医師や理学療法士など、
多くの人々と関わりながら製作していきます。

また、事故などで障がいや手足を失ってしまった
直後のショックから、心を閉ざしてしまう方もいます。
慎重かつ思いやりのあるコミュニケーションを多く重ね
相手のニーズを引き出していくことや、
デザインやスポーツを楽しむ義肢装具の提案など、
患者様の気持ちを前向きにしていくことも重要となります。

多職種と連携し、患者様のよりよい生活に向けて
心に寄り添った対話をしていくのも
「義肢装具士」の重要な仕事です。