2012年3月18日(日)~30日(金)の日程で、理学療法学科の米国研修が実施されました。理学療法学科の研修は、毎年参加者の希望を取り入れて内容を少しずつ変更しています。また、今回は学生が主体となり、海外研修の準備を行うことでより学びの多い海外研修となりました。
「米国往復の航空チケット」「米国内移動の交通機関」「宿泊先の選定と予約」「観光地の検索」なども、学生でインターネットを駆使して準備しました。サンフランシスコ・サクラメント・フレズノ、サンディエゴ、そしてロサンゼルスと5つの都市を、飛行機(国内線・国際線)、市内バス、タクシー、レンタカー、地下鉄、電車、ケーブルカー・船など、ほぼすべての交通機関を利用しました。
サクラメント(カリフォルニアの州都)では、カリフォルニア州理学療法士協会のLegislative Day活動に参加しました。これは、理学療法士が直接州議会を訪問し、これからの理学療法について直接議員と面談を行うものです。アメリカの大多数の州で認められている「ダイレクトアクセス(患者さんが医師の処方を必要とせずに直接、理学療法のクリニックを訪れることができる)」がカリフォルニア州ではまだ認められていませんが、今年は実現までもう一歩のところまで来ているようです。「自分たちの仕事は自分たちで守る・作る」という理学療法士の強いプロ意識を感じさせられました。
カリフォルニア州立フレズノ校では、臨床的な経験をすることができました。学内にあるバランスクリニックでは、「バランスに問題のある患者さんの評価と治療」を実際に行なっています。様々な疾患を持つ患者さんが訪れ、まさに「米国での臨床実習」を体験しているかのような素晴らしい内容でした。同じく学内の整形外科クリニックでは、臨床実習を兼ねて学生が理学療法を行なっています。
また、地域の転倒予防教室にも参加させていただきました。ロサンゼルスでは、理学療法教育では全米No.1にランクされ続けている南カリフォルニア大学の授業に参加し、さらに少数精鋭を誇るMount St. Mary大学、長い歴史のLoma Linda大学、さらにカリフォルニア州立大学フラトン校と多くの大学を訪問し、さまざまなタイプの授業に参加させていただきました。
海外での生活や、多くの経験は学生にとって非常に大きな刺激となり、学生の感想からも本海外研修の充実ぶりが窺えました。
以下、在学生のコメントです。
<田中 菜津美さん>
今回の研修で、アメリカの生活、大学生活を体験できたことは今後得ることのできない貴重なものとなりました。この経験を残り2年の学生生活、そして、将来に生かしていきたいと考えています。
<阿部望さん>
アメリカ研修を通して、沢山の理学療法士の方々とお会いできました。アメリカの資格取得のために日本から訪れている方や、現地でクリニックを開いている志の高い方にもお会いでき、大変感銘を受けました。
まだまだ知らない世界が沢山あることに気付けましたし、理学療法士を目指す多くの学生を見て、日本にある本学で私も頑張らなくては、気持ちを新たにしました。
アメリカは広い、世界は広い!
理学療法学科では、未来の理学療法を築きあげていく人材育成のために今後も尽力して参ります。
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