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平成23年度総合ゼミ発表会実施報告

2011.09.27
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9月16日(金)、本学キャンパスにて「総合ゼミ発表会」が開催されました。

「総合ゼミ」とは、本学の特徴的な取組みの一つである“連携教育(Inter-professional Education : IPE)”の一環として、4年次前期に開講されるゼミ形式の授業であり、大学より提供される具体的な事例を基に、関連する学科の学生が混成のチームを形成して、その総合的支援策を調査・検討していきます。提供される事例はモジュールを中心にして、実事例、ビデオ事例、新聞報道事例であり、参加する学生は、こうした学びを通じて、より実践に近い状況で「チーム医療・チームアプローチ」を学ぶことが出来ます。また、同ゼミの最終日には、それぞれのグループで立案した支援策について、全体の場で発表を行います。

なお、モジュールは実事例をもとにしてシナリオを作成し、事例の基本情報、機能的評価、家族背景、社会的問題など場面毎に音声付きのイラストで表現され、オンデマンド講義システムに登録されているので、どの場面でも何回でも再生することが出来るものです。本学では平成21年度に本学を代表とする全国5大学の連携による「QOL向上を目指す専門職間連携教育用モジュール中心型カリキュラムの共同開発と実践」の取り組みを文部科学省の大学改革推進事業として採択され、その一貫でモジュールの開発を行なっています。本年度の総合ゼミでは、このモジュールも活用されました。

本年度の「総合ゼミ」は9月12日(月)~9月16日(金)の期間で実施され、4年生を中心に約200名の学生が参加しました。参加学生は15の事例について21のチームに分かれ、具体的な支援策について調査・検討を行い、支援策を作成しました。また、今回の「総合ゼミ」では、他大学の学生参加を受け入れ、新潟薬科大学 薬学部の学生11名、日本歯科大学短期大学部専攻科の学生2名、首都大学東京の学生3名が本学学生と一緒にチームの一員となりその学びに加わって頂きました。

9月16日(金)に行われた発表会では、各グループが作成した支援策についてプレゼンテーションを行い、いずれのグループも各専門職間が密接に連携した具体的な内容となっていました。各発表の終了後には質疑応答の時間が設けられ、他グループや教員からの専門的な質問にも受け答えるなど、大学での学びを通じ大きく成長した学生の姿に会場は大きな拍手に包まれました。

各事例を担当した教員からは「学生自身の気付きを促すために、教員がいかに口を挟まないようにして方向性を導くのが大変だった」「ゼミが開始された初日は、他学科の学生間の意見交換が上手く行えず心配だったが、ゼミが進むにつれて話し合いが活発化し、積極的に意見を出し合うようになって成長を感じることが出来た」などのコメントが寄せられました。

また本学学生からは、「他の学科の人と連携しながら作業を行うことの意義を再認識することができた」などの意見があがり、日本歯科大学短期大学専攻科の学生からは、「チーム医療・チームアプローチの大切さが分かった」新潟薬科大学薬学部の学生からは「新潟医療福祉大学が行っているチーム医療に、新潟薬科大学の行っている薬学の知識が加われば、さらに多くの患者様を助けることができる」などの意見を頂きました。

新潟薬科大学、日本歯科大学、首都大学東京の学生と交流・知識を深め、近い将来の臨床現場での連携について実践的に学ぶことのできる大変有意義なゼミとなったようです。

高齢社会の進展や深刻な医師・看護師不足など「チーム医療」「チームアプローチ」の重要性がますます高まる中、本学では今後も、他職種間連携教育を推進し『QOLサポーター』として各現場でリーダーシップを発揮し、チーム医療・チームアプローチを実践できる人材の育成に努めて参ります。

>>本学の連携教育についての詳細はこちら
http://www.nuhw.ac.jp/feature/future/index.html

>>ゲームで分かる「チーム医療・チームアプローチ」はこちら
http://www.nuhw.ac.jp/cooperation/index.html

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