10月24日~27日の4日間にわたり、カナダのトロントにおいて第32回医療意思決定学会(Society for Medical Decision Making:SMDM)が開催されました。
SMDMは、患者さんに対する治療法の選択といった医療現場での意思決定や、限りある医療資源をいかに効率よく利用するかといった医療政策の立案上の意思決定を支援するための研究を通じて、より良い医療の実現を目指す国際学会です。
32回目となる今大会では、医療情報学・医療経済学・意思決定科学・計量心理学をはじめ、様々なフィールドで活躍する研究者ら600名以上が参加し、口頭演題・ポスター演題あわせて300を超える研究発表や講演、ワークショップが行われました。
本学からは医療情報管理学科 森脇 健介 助教が参加し、医療技術の経済評価に関する研究発表を行いました。
電子カルテに代表される医療情報システムを活用して、医療の質や安全性、効率性を高めることは医療情報学が目指すもののひとつです。また医療情報学は、診療や臨床研究を通じて得られる情報を科学的に分析し、実際の医療における意思決定に役立てていく上での重要な役割を担っています。
本学医療情報管理学科では、専門職としての知識・技能の習得にとどまらず、将来的に臨床実践や医療経営、あるいは医療政策上の科学的な意思決定を支援する研究分野で活躍できるような人材の育成をも視野に入れ、日々の教育・研究活動に取り組んでおります。
今後もこのような国際学会に積極的に参加して、情報収集や研究発表を行って参ります。
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>> http://www.nuhw.ac.jp/faculty/informatics/hi/index.html