5月11日(火)、本学キャンパスにて本学の特徴的な教育のひとつである連携教育に関する科目「保健医療福祉の仕組み」の授業の一環として、2年生対象の講演が実施されました。
本学では平成13年度の開学以来、優れたQOLサポーター育成のために連携教育に力を注いでおり、一つのテーマについて複数学科の学生が意見交換や討論・議論を行うゼミ活動を主として実施しています。また、常により良い連携教育の実践を目指しカリキュラム改定を実施しており、平成21年度のカリキュラム改訂では全学科共通で学ぶ「コアカリキュラム」を、1~4年生でより段階的に踏み込んで学ぶことのできるように改訂しています。その為、1年次は“理念共有”、2年次は“課題認識”、3年次は“連携創造”、4年次は“協働実践”と各学年時における「コアカリキュラム」の基本的な目標も設定されました。
この「保健医療福祉の仕組み」授業は、全8回で構成され、保健医療福祉に関する講義だけでなく、現場で活躍されている方をお招きして講演を行って頂き、学生に現場での各種社会保障制度の運用状況を理解して、そこに関わる専門職の役割や連携も理解してもらうことを目的としています。
そこで、目的達成の為の具体的な行動目標として、学生が「保健医療福祉の専門職の役割について述べることができる」「保健医療福祉の現場での社会保障制度の運用について述べることができる」ことと設定しました。
4回目の授業となる今回は、本学2年生の理学療法学科、作業療法学科、言語聴覚学科、義肢装具自立支援学科、健康栄養学科、健康スポーツ学科、看護学科、社会福祉学科、医療情報管理学科の全9学科の学生252人を対象に実施されました。
講演では、全国健康保険協会新潟支部の企画総務グループ・本山義彦グループ長より日本の医療保険制度について話をして頂きました。その中でも、とりわけ「健康保険制度」「国民健康保険制度」に焦点を当て、その概要や今後の課題について詳しく話して頂きました。
講演終了後、学生からは「現場で実際に仕事をされている方の話なので、自分が将来どういう役割を果たし仕事をしていけば良いのかイメージすることができた」などの感想が聞かれ、保健・医療・福祉分野の専門職を目指す本学学生にとって、非常に参考となる講演でした。
今後の「保健医療福祉の仕組み」の授業では、介護保険、年金保険、雇用保険など、学生が将来、自分が加入することになる様々な保険について講義を行います。また現場で活躍されている方もお招きして、講演して頂きたいと考えています。
新潟県内の大学で、このように実際仕事をされている専門機関の方から、各種社会保障制度の運用に関する情報を直接、学生にお話し頂き理解を深めている大学はありません。本学学生には、これらの授業を通して保健医療福祉の現場で、各専門職と連携を取ることのできる力量を備えてもらいたいと願っております。
>>新潟医療福祉大学の連携教育の詳細はこちら
http://www.nuhw.ac.jp/feature/future/index.html