本学健康栄養学科では、今年初めて教育実習(栄養教諭)を平成20年6月9日~20日の2週間実施しました。
実習生は健康栄養学科4年生11名、実習校は新潟市内の小学校7校でした。「栄養教諭」制度は創設されて間もない(平成17年度から施行)ため、大学側としても手探り状態の中で学生指導にあたって参りましたが、実習校の先生方の多大なるご尽力により、無事、実習を終えることができましたことを心より感謝申し上げます。
実習期間中、それぞれの学生は、貴重な経験をさせていただき、現場の“厳しさ”と“やりがい”の両方を感じて大学に戻って参りました。8月7日には実習先でご指導賜りました先生方ならびに次年度予定されている実習校の先生方をお招きして実習報告会を開催いたしました。報告会では実習生全員が、感謝の気持ちをこめて実習の報告を致しました。会場にはこれから栄養教諭を目差す後輩らも多数参加し、意見交換の場も設けられ、とても有意義な報告会となりました。
報告会の最後には実習生を代表して丸山真菜美よりお礼のことばを述べさせていただきました。今回の報告会では、ご都合により数名の実習先の先生方にご臨席いただくことができなかったため、この場をお借りして学生からのお礼のことば(全文)を掲載させていただき、今年度の栄養教育実習の御礼とさせていただきます。
<実習生からのお礼のことば>
実習生代表 丸山真菜美
本日はお忙しい中、私たちの栄養教育実習報告会にお越しくださり、ありがとうございました。実習生を代表し、お礼の言葉を述べさせていただきます。
私たちにとって初めての教育実習で、準備不足など至らない点が多く、実習を受け入れてくださった学校の先生方には多大なるご迷惑をおかけしたのではないかと思います。実習先の先生方にはご多忙の中、丁寧なご指導をいただきまして、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
2週間にわたる教育実習は目の前のことをこなすことに無我夢中でしたが、授業観察や担当授業を行わせていただき、それぞれの実習校で多くのことを学ぶことが出来ました。
その中でも実習生が共通に感じたこととして、栄養教諭の職務である食に関する指導と学校給食管理の両立の難しさが挙げられました。私は、本実習中、1回の授業の準備に非常に時間がかかりました。授業を行う際も教育者として授業技術が未熟であり、児童の実態を把握するために、担任の先生からご支援いただきました。これらは、将来、実際に現場に出たときも変わらずにいえることだと思いました。食育の授業に加えて、栄養教諭は学校給食管理も切り離せない業務であり、2つの業務を栄養教諭一人でバランスよく行うことは難しいことだと感じました。
私たちが将来目指す栄養教諭は、一人で食育(職務)に取り組むのではなく、先生方を始め、調理師さんとも連携していく能力が必要だと現場で学びました。そして食育の範囲を学校から家庭や地域へと広げ、日常での実践につなげていくために積極的にアプローチしていくことであると考えます。
そのためにも私たちは自分自身のスキルアップを図り、教職員と家庭、地域との連携を図るため、豊かな人間性を養っていきたいです。そして、先生方から、私と一緒に食育を取り組みたい、あんな栄養教諭がほしいと思っていただけるような人間になりたいと考えています。
最後になりましたが、本日はこの場に足を運んでいただき、本当にありがとうございました。今後とも、ご指導のほどよろしくお願い致します。
文責 健康栄養学科 教育実習担当
教授 荒井冨佐子
助手 玉木有子
健康栄養学科の詳細はこちら
http://www.nuhw.ac.jp/dept/health/hn/index.html