【研究内容の概要】
足関節捻挫は、最も一般的なスポーツ外傷で、高い再発率が問題視されています。
足関節内反捻挫の受傷機転の1つである着地動作において、予め決められた着地を行う場合(Proactiveな条件)と、着地した地面が急に傾く場合(Reactiveな条件)では生じる運動制御戦略と下肢の筋活動が異なる可能性があります。
そこで本研究は、異なる着地条件での着地動作において、慢性足関節不安定症(CAI)群と足関節内反捻挫後に再発やgiving-wayを生じないcoper群の足関節キネマティクスと下肢の筋活動に与える影響を検証しました。
本研究結果から、CAI群はcoper群と比較して、Reactiveな条件のみ足関節内反角度の増加と長腓骨筋反応時間の遅延が明らかとなりました。
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https://www.nuhw-pt.jp/2021/02/-proactive-reactive20200209.html
【渡部さんからのコメント】
本研究結果からReactiveな条件におけるCAI群とcoper群の長腓骨筋反応時間の違いが足関節内反捻挫の再受傷の原因の一つである可能性が考えられます。今後の研究では、Reactiveな課題条件を用いることでCAI群とcoper群の違いがより詳細に明らかになる可能性が考えられます。
【原著論文情報】
Watabe T, Takabayashi T, Tokunaga Y and Kubo M. Individuals with chronic ankle instability exhibit altered ankle kinematics and neuromuscular control compared to copers during inversion single-leg landing. Physical Therapy in Sport. 2021.2.8 [accepted].
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