本学健康スポーツ学科の山本悦史講師とゼミ生7名は、10月19日・20日に開催された「スポーツ政策学生会議(Sport Policy for Japan)2024」にオンラインで参加しました。本大会は学生同士でスポーツ政策やスポーツビジネスについて議論し研究者や実務家による評価・表彰を行う場になりますが、今回は史上最大規模となる31大学から76チーム406名の学生が参加している中、山本悦史ゼミは「シェアリングエコノミーを活用したプロスポーツ観戦体験の向上~スポーツファンのマッチングサービスがもたらす感動体験の共有〜」をテーマにプレゼンし、「協賛社特別賞(FORUM8デジタル賞)」を受賞しました。
スポーツ政策学生会議「協賛社特別賞(FORUM8デジタル賞)」受賞に関する概要
【期日】
2024年10月19日(土)・20日(日)
【受賞者】
健康スポーツ学科山本悦史ゼミ所属3年生7名
加藤恵太・桑原理子・齋藤稜太・座主ひまり・田邉和真・谷澤悠・西川虎徹
【提案内容】
タイトル:
シェアリングエコノミーを活用したプロスポーツ観戦体験の向上
~スポーツファンのマッチングサービスがもたらす感動体験の共有〜
内容:
近年のプロスポーツにおいては、クラブ・地域間の経営格差やファン同士のトラブルなどをめぐる様々な問題が発生しています。山本ゼミでは、国内外で大きな注目が集まり、今後も市場規模のさらなる拡大が予想されている「シェアリングエコノミー」の考え方を用いて、スポーツファン同士のマッチングサービス(スキル・シェアリング)の開発・導入に関する提案を行いました。
提案したスポーツファン・マッチングシステムは、多様なスポーツ観戦スキルを有する人々(スキルホルダー)とのオンラインプラットフォーム上でのマッチング(スキル・シェアリング)の機会を提供するサービスです。これらのプラットフォームを活用しながら、①熟練観戦者と新規観戦者のマッチング、②ホーム客とビジター客のマッチング、③その他の多様な属性を有するファン同士のマッチング(女性ファン同士、スタジアムグルメ好き同士、マスコット好き同士など)を実現し、スポーツ観戦を楽しむために必要となる個々のファンがもっている知識や経験、技術(スキル)をファン同士で貸し借り・売買できる仕組みとなっています。
セキュリティの問題や顧客間トラブルなどをどのように回避・抑制していくのかといった運用上の課題はありますが、こうしたマッチングサービスが開発・導入されることで、従来の観戦型スポーツの供給といった「B to C」やスポンサーシップなどの「B to B」のビジネスモデルだけではなく、ファン同士のスキル・経験の共有といった「C to C」型の新たなビジネスモデルがプロスポーツにおいても広く普及していくことが期待されます。それによって、新規顧客の獲得やリピート率などに関する各クラブの経営課題、さらにはスタジアム・アリーナ周辺地域の経済活性化や交流・関係人口の増加などといった地域課題の解決、ファン同士による感動体験やリスペクト精神の共有を通じたスポーツ文化の醸成などを実現していくことを目指しています。
【コメント】
加藤 恵太さん
「数多くの名だたる大学が参加するSPJで受賞できたことをとても誇らしく思います。今回の受賞を自信につなげて、今後もゼミで様々なことに挑戦していきたいと思います。」