2023年春に鍼灸健康学科が開設され、5月には附属鍼灸センターも開院しました。これからは地域の皆様に鍼灸治療と、附属鍼灸センターを知ってもらうことが必要だと感じています。

こうした中、新潟市北区が進める「未来のまちづくり」事業において、「心も体も健幸プロジェクト」が企画され、鍼灸治療を広報できる機会を得られたことは大変良い機会となりました。

現在、14名の参加登録者を得て、月1回、ラグーナスクエアを会場に講座を実施しています。本年7月を第1回として12月まで計6回の開催を企画しました。講座の内容は、鍼灸の歴史や鍼灸治療具や鍼灸の歴史について、附属鍼灸センターの紹介と各自の健康チェック（第1、２回）を行った後、運動機能（第3回）、口腔機能（第4回）、精神機能（第5回）について、加齢に伴う変化やセルフケアについてミニ講座を開催し、続いて各機能の向上を目的とした温灸治療を体験していただきました。温灸治療の前後に各機能を計測して、温灸治療の効果を参加者自身に客観的に理解していただきました（第6回）。

加齢に伴う体や心の変化を理解し、また健康（健幸！）のための温灸治療を実践していただき、参加者からも喜びの声を聴いております。また今回の事業が参加者同士の交流を目的としていることからも、互いに治療点（つぼ）を取り合い、温灸をすえあうことは、市民同士の理解と思いやりを深めることにつながったと感じています。

今年度は初年度でもあり、教員3名により実施してきましたが、事業が継続した折には、将来を担う学生にも参加を呼びかけ、地域の人々の健康を守りながら、地域交流を深めることの大切さを学んでもらいたいと思っています。

記事提供：リハビリテーション学部鍼灸健康学科　江川雅人