本研究では健診で得られた1,000名以上の大規模データについて分析しました。
近年、日本では眼科健診に屈折検査を導入する地域が徐々に増えており、本研究の成果はスクリーニングの基準値の確立に役立つことが期待されます。
日本では小児の近視人口が増えつつあり、近視化と子どもの外遊びとの関係性が注目されています。
今後はそれらの点についても、研究で取り組みたいと思います。
本研究成果のポイント:
1.本研究では3歳1か月児1,000名以上の大規模な視機能データについて分析をしました。
2.日本人の3歳1か月児は+0.70±0.55 Dの遠視があり、瞳孔径は5.57±0.79 mmであることが明らかになりました。
3.健診における屈折値のスクリーニング基準は確立しておらず、本研究の成果がカットオフ値の確立に役立つことが期待されます。
Tatara S, Maeda F, Mizuno N, Noguchi A, Yaoeda K, Abe H. Refraction and pupil diameter in 3-year- and 1-month-old children as measured by Spot Vision Screener: Scientific Reports 9 (1), 15622, 2019.
球面度数のヒストグラム(図1)
http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/191114-1.pdf (20.4KB)
瞳孔径のヒストグラム(図2)
http://www.nuhw.ac.jp/topics/news/191114-2.pdf (19.4KB)
>>SHAINプロジェクトの詳細はこちら
https://www.nuhw.ac.jp/shain/
>>視機能科学科オリジナルサイトはこちら
https://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/ort/