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「看護の日」講演会を開催しました。

2008.07.09
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平成20年5月14日(水曜日)、本学看護学科において「看護の日」講演会を開催いたしました。

「看護の日」とは、5月12日のナイチンゲールの生誕にちなみ設けられたもので、12日を含む週の日曜日から土曜日までを「看護週間」として、全国で様々なイベントが開催されています。

本学看護学科では、「国際・災害・看護」をテーマに、社会保険船橋中央病院副院長の星野恵美子さんを講師にお招きし、講演していただきました。星野さんは、今から10年程前に起こったペルー日本大使館占拠事件の際、看護師として日本から派遣された経歴を持ち、また国内においては自然災害や人災等に大変ご活躍をされた方です。さらに現在では、看護師としてはまだ数少ない、病院の中枢を担う副院長としてもご活躍されています。

講演の内容は多義に亘りました。ペルー大使館派遣の際には、言葉の壁がある中、多くの人質を無事に助けるために緻密な準備と周囲との調整や交渉を行ったことなど、お聞きしていても手に汗を握るような思いがしました。また、淡路阪神大震災の際には、いち早く現地に駆けつけ看護師としてご活躍をされています。さらに、臨床においても大変豊かな経験をされており、とりわけ病を持つ人の物語に耳を傾け、時には患者と家族との確執に心を痛めてこられたようです。その調整を図るために多忙な中でも時間を割き、学ばれてきた心理学を活用しながら互いのこころを癒してゆく看護の技術は、まさに科学とアートの融合であるように思われました。

看護は実践の科学といわれてから久しく、常にエビデンスは何かということを考えながら進んできました。しかしながら、実践というときにそこには病を持つ人がいて、その人と一人の看護師とのやり取りから醸し出される情態は、決して科学のような再現性のあるものではありません。あらためて看護が「科学の知」と同時に「アートの知」によって成り立つものであることを深く考えさせられた講演でありました。          
                         
文責  新潟医療福祉大学 看護学科  金谷 光子

看護学科の詳細はこちら
http://www.nuhw.ac.jp/dept/health/ns/index.html

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