~ふれあいや交流を通して、自分の障害者イメージが変わりました~
9月24日(日)、新潟テクノスクールにて開催された第3回新潟県障害者技能競技大会-アビリンピック2006-に本学社会福祉学科 星野恵美子助教授と学生らがボランティアとして参加しました。
平成17年度から引き続き大会への支援参加を計画していた社会福祉学科では、今大会に社会福祉援助ボランティアグループとして、大会からご依頼を頂き、2年生と3年生までの男女14名の学生が参加しました。
アビリンピックは、障害者の職業能力の開発を促進し、その雇用の促進と地位の向上を図ることを目的に新潟県雇用開発協会の主催で行われます。またアビリンピックとは「全国障害者技能大会」の愛称で「能力」を表す【ABILITY】と【OLIYMPIC】を合わせたものです。
大会では、様々な障害をお持ちの方が真剣にワープロ技能や視覚障害者用のパソコン操作技能、データベース、知的障害者による縫製や喫茶サービス技能などの競技が行われ、日頃の技能の成果を競い合いました。
また、ボランティアとして参加した本学学生達も競技参加者の案内や誘導をはじめ、競技種目である喫茶サービスの際のお客様役や表彰式のアシスト、会場係りなどを行いました。特に喫茶サービスのお客様役では、審査の大切なポイントに関わる重要な役割となるため、事前にセリフの読み合わせをするなど、競技者と共に大会に深く関わることが出来ました。
参加した男子の学生は「障害を持つことの大変さや具体的にどういう場面で不便を感じるかを話し合うことができた。」「縫製競技やパソコン競技への真剣で熱心な参加態度に胸を打たれた」「失敗したときの涙ぐんだり、がっかりした態度にも純粋さと真面目さを感じた。」「アトラクションや歌や踊りに頑張っているときの生き生きと熱心な表情に感銘を受けた」「視覚障害者の実際の感じ方についてお話しをうかがうことができ、体験が広がりうれしかった」「障害者への理解がボランティア体験を通して深まった」
また、女子学生は、「今回の障害者の方とふれあいや交流を通して、自分の障害者イメージがガラッと変わった。何かできないのではなく、パソコンでも人への対応・サービスでも何でもできる人」「自分と変わりなく社会に出る前の準備のためにこの会場に来ているのだなー」と感じた。
「最初はすごく緊張したけど、同じ場で助け合って1日を一緒に過ごし、とても楽しかった」と率直な感想が聞かれた。真剣に取り組む参加者との交流を通して、授業では得がたい貴重な体験で目が開かれた1日でした。