本シンポジウムは、本学に新設された研究推進機構のひとつである『地域包括ケア研究センター』が主催する第2回目の国際シンポジウムで、今回は“高齢化社会における保健医療福祉のあり方”と題して地域包括ケア研究センターの客員研究でもある3名の方々にシンポジストとしてそれぞれ問題提起をしていただきました。
講演では、オーストラリアのサザン・クィーンズランド大学のジェフリー・ソアー助教授から、オーストラリア地域で展開されている地域におけるIT技術を用いた高齢者ケアの実態とその将来性についてご講演いただきました。続いて、韓国の延世大学医療福祉研究所の南 銀祐教授から、韓国で試行され始めた老人療養保険について日本の介護保険と比較しながら、その異同と問題点についての講演が行われ、また兵庫教育大学大学院 佐々木正道教授からは、データアーカイブの存在がコーホート分析にいかに有益かといった視点から、保健医療福祉分野においてもデータアーカイブはなくてはならないものであることについてご講演いただきました。
講演終了後には、3名のシンポジストによる問題提起について、国内外の研究者や学生ら約40人が活発に意見交換を行うなど、非常に有意義なシンポジウムとなりました。
地域包括ケア研究センターへのご質問・お問合せはccscr@nuhw.ac.jp