心理健康学科の野村照幸教授らによる共著『危機がチャンスに変わる クライシス・プラン入門:精神医療・保健・福祉実践で明日から使える協働プラン』(中央法規出版)が出版されました。
第1章では総論として、「クライシス・プランとは何か」からの基本解説、その発展や歴史、作成方法や活用方法といった理論を詳しく説明しています。
第2章では様々な臨床現場で実践された事例を17収載しており、臨床に効くヒントが満載です。各事例でプランの導入、作成、活用に至るまでの過程をそれぞれ詳しく記載しています。
どこからでも興味をもったところから読み始めていただくことで、そのとき必要なシーンに出会える1冊です。
「クライシス」の語源には、よくイメージされる「危機」のほか、ポジティブ・肯定的な方向に結びつく「転機」としての意味も含まれます。本書は、危機対応だけでない多様な可能性をもつ「クライシス・プラン」について、具体的に学べる1冊です。特に、当事者と支援者が一緒につくり、一緒に使っていく「Weのプラン」であることを重視し、「We」を意識した言葉づかいにも心を配った内容になっています。
クライシス・プランを使いたくなったときに手にする入門書としても最適で、精神障害の有無にかかわらず、多様な実践現場での活用ができます。
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