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【理学療法学科】菊元孝則講師の研究論文が国際誌に採択!

2024.04.05 研究情報

【業績】菊元孝則 講師(理学療法学科,バイオメカニクスLab,運動機能医科学研究所)の研究論文が,国際誌『Journal of Bodywork and Movement Therapies』に採択されました!(2023.03.22)

【研究内容の概要】
高校生のバスケットボール選手にとって、競技復帰まで約1年間の長期離脱を余儀なくされる膝前十字靭帯(ACL)損傷の予防は必須です。その一方で、未だ一定数の損傷が発生しており、その要因として足関節捻挫を繰り返して発症する慢性足関節不安定症(CAI)が考えられています。ACL損傷は着地動作時に多く発生するため、着地時における足関節の機能不全が、膝関節にまで影響を及ぼしている可能性が高いですが、未だ検証の余地を残しています。
そこで、本研究はCAIを発症している高校生バスケットボール選手と、足関節捻挫を繰り返していない選手との着地動作にどの様な違いがあるか、三次元動作解析装置を用いて検証しました。CAIを発症している選手は、ACL損傷の危険因子となる膝外反モーメントが高値となり、損傷リスクが高いことが明らかになりました。
本研究成果は国際誌「Journal of Bodywork and Movement Therapies」に掲載予定です。

【研究者からのコメント】
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短い高校生活の中で競技を行っている高校生にとって、長期間の離脱が必要となる膝前十字靭帯(ACL)損傷を予防することは重要です。加えて、バスケットボール競技時に多く発症する外傷として足関節捻挫があり、この外傷がACL損傷を誘発していると考えられています。その損傷メカニズムの検証は、損傷予防にとって重要な検証となります。
本研究で、足関節捻挫を繰り返している選手はACL損傷の危険因子が高まることを示すことができ、損傷メカニズムの解明に繋がると考えています。今後は、より詳細な足関節の機能評価を行い、損傷予防プログラムの構築を目指したいと考えています。

【本研究成果のポイント】
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慢性足関節不安定症(CAI)を有している選手は、片脚着地時において膝前十字靭帯損傷の危険因子と考えられている膝外反モーメントが高値を示した点。

原著論文情報:
Kikumoto Takanori, Marina Kobayashi, Go Omori, Masayoshi Kubo. Single-legged landing behavior of high school basketball players with chronic ankle instability. Journal of Bodywork and Movement Therapies. 2024.3 [accepted].

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