9月19日(火)にピアエデュケーション部の学生が、敬和学園高校の生徒へ「プレコンセプションケア」をテーマとした性教育の授業を実施いたしました。
参加したのは敬和学園高校のぞみ寮に住む高校生25人です。
現在ではいつ、何人くらい子どもが欲しいか?といったリプロダクティブライフプラン(RPR)を立案することができない若年層が増えています。そのため、望まないタイミングで妊娠が判明したり、一方で、挙児希望があるにもかかわらず、なかなか子どもが授からないといった不妊の問題もクローズアップされています。そこで今注目されているのが、将来の妊娠のために若いうちから取り組むべきこと、いわゆる「プレコンセプションケア(PCC)」です。
今回は、PCCをテーマに、“適正体重の維持”や“HPVワクチンとがん検診の重要性”、そしてRPRを立案し、身近なバディなどのお互いを思いやる気持ちをもって生活するため、クイズや寸劇を交えながら、ピア同士で楽しく学ぶ機会を作ることができました。
【ピアエデュケーション部部長のコメント】
PCCという全国的にも先駆けとなるテーマでしたが、高校生のみなさんが「何年後に何人くらい子どもが欲しい」など、自分の将来のライフプランを具体的に考えたり、妊婦体験や赤ちゃんモデルを抱っこしながら、いつ子どもができるのが望ましいのか、子どもを授かることはどういうことか、そしてそのために今からできることは何かなど、楽しくディスカッションしながら進めることができました。アンケートには、本当に素敵なコメントが多く、ピア部の部員も「開催して本当によかった!」と充実した表情をしていました。
【ピアエデュケーション部の概要】
16年前から敬和学園高校のぞみ寮様より依頼があり、毎年大学生による同年代の高校生や中学生、いわゆる「peer=仲間」を対象とした性教育を継続実施しています。先方の先生方と打ち合わせを行い、社会背景や生徒さんたちの状況など、毎回様々なニーズに合わせてテーマを考え実施します。新潟日報やテレビといったメディアでもこの取り組みが取り上げられ、京都大学で行われた全国学会でも発表しています。この活動が地域に広がり、中学校や高校からの依頼だけではなく、地域住民を対象とした健康教育も実施。さらには、多大学との共同開催など、地域や大学同士が連携しての活動にもつながっています。現在、15名の部員で活動し、活動を通して部員同士の学習や仲間作りにもなっている非常に楽しい部です。