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【大学院生の活躍】笠原一希さん(理学療法学科18期生/修士課程2年/バイオメカニクスLab所属/運動機能医科学研究所)、村上優太さん(理学療法学科18期生/修士課程2年/バイオメカニクスLab所属/運動機能医科学研究所)、吉田麗玖さん(理学療法学科17期生)、小泉亮馬さん(理学療法学科19期生)、中村雅俊先生(西九州大学リハビリテーション学部リハビリテーション学科理学療法学専攻)が行った研究論文が、国際誌『Biology of Sport』に採択されました!

2023.09.18 新着情報

【研究の概要】
近年、スポーツ領域やリハビリテーション現場において、Foam Rolling介入が注目を集めています。
これまで我々の研究室では、Foam Rollingにおいて関節の動く範囲である関節可動域が増加することや筋の硬さを示す指標である筋硬度が低下することがわかりました(Nakamura et al. JSSM. 2022, Kasahara et al. JSSM. 2022)。
しかし、これまでの先行研究において、Foam Rollingを行う際の最適な介入速度は不明でした。
さらに、Foam Rollingによる持続効果も不明でありました。
そこで本研究は、高速、中速、低速の3つの介入速度を設定し、速度の違いによって得られる急性効果と持続効果を検討しました。
結果として、Foam Rollingの介入速度の違いは急性効果および持続効果に影響を及ぼさないことがわかりました。
また、筋力は介入直後に増加する一方で介入20分後まで持続しないことが明らかになりました。
膝関節屈曲ROMは介入直後から増加し、その効果は介入1時間後まで持続することがわかりました。
本研究結果から、Foam Rollingは介入速度に依存せずにwarm-up効果が得られることがわかりました。
そのため、Foam Rollingの際は使用する方の好みの速度でも十分に効果が得られることが示唆されました。

【笠原さんからのコメント】
本研究結果から、Foam Rollingは介入速度に依存せずにwarm-up効果が得られることが明らかとなりました。
この研究結果から、Foam Rollerを使用されているアスリート選手や、臨床現場での治療介入のヒントとして応用していただけたらと思います。
本研究に関して、ストレッチの研究において世界的権威である中村雅俊先生をはじめ、カナダのDavid G Behm先生、オーストリアのAndreas Konrad先生、イタリアのEwan Thomas先生にもご指導をいただきました。
とても興味深い内容となっているので,ぜひ目を通してみてください.

【本研究のポイント】
1.介入速度の違いによる急性効果の検討

2.介入速度の違いによる持続効果の検討

論文情報:
Comparison of the Effects of Different Foam Rolling Durations on Knee Extensors Function Kasahara K, Konrad A, Yoshida R, Murakami Y, Koizumi R, Thomas E, Behm DG, Nakamura M.
Biology of Sport.

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