大学院修士課程修了生で本学科9期生の稲井卓真さん(久保研究室)の研究論文が、日本理学療法士協会が発行する『理学療法学』に掲載が決定しました。
以下に研究概要を記載いたします。
著者:稲井卓真、江玉睦明、高林知也、徳永由太、久保雅義
理学療法学
「足関節部の力の方向が膝関節剪断力におよぼす影響-数学シミュレーション研究-」
本研究の目的は、数学シミュレーションを用いて、足関節部の力の方向が膝関節剪断力におよぼす影響をあきらかにすることとしました。
筋骨格モデル・下肢の機能別実効筋・Hill modelを用いて、膝関節をまたぐ筋張力の情報を得ました。足関節部の力の方向を矢状面上で系統的に操作し、膝関節剪断力のふるまいを検討しました。
足関節部の力の方向が、「股関節と足関節を結ぶ線」と「膝関節と足関節を結ぶ線」の間に位置するとき、膝関節前方剪断力が小さくなることがあきらかになりました。
本研究の知見は、膝前十字靭帯再建術後の患者が再建靭帯に負担の少ない筋力トレーニング(レッグプレス動作など)を行うために必要な知見になる可能性があります。
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http://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/pt/
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