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【運動機能医科学研究所】健康スポーツ学科・佐藤大輔講師らの論文が米国の科学雑誌「PLOS ONE」(電子版)に掲載されることが決まりました。

2014.06.20 新着情報

運動機能医科学研究所に所属する健康スポーツ学科・佐藤大輔講師らの論文が米国の科学雑誌「PLOS ONE」(電子版)に掲載されることが決まりました。

これまで佐藤講師は、水中環境における大脳皮質活動に関する研究やその結果もとに運動機能・認知機能改善のための運動プログラム開発を行ってきました。
今回の研究は、水の流れ(流水刺激)を全身に呈示した場合に、大脳皮質一次運動野の興奮性がどのように変化するかを調べた内容となります。

以下に研究論文の題目と要旨を記載いたします。

著者:Sato D, Yamashiro K, Onishi H, Baba Y, Nakazawa S, Shimoyama Y, Maruyama A.
題目:Whole-body water flow stimulation to the lower limbs modulates excitability of primary motor cortical regions innervating the hands: A transcranial magnetic stimulation study. Plos One (in press)

要旨:
本研究では、全身への流水刺激が大脳皮質一次運動野の興奮性に及ぼす影響について経頭蓋磁気刺激(TMS)を用いて検証した。8名の成人男性を対象に、15分間の浸水介入を行い、介入前、介入後、15分後、30分後、45分後にTMSを用いて、一次運動野の興奮性評価を実施した。介入内容は、1) 静水条件(whole-body water immersion)、2) 流水条件(whole-body water stimulation)の2種類を設定し、被験者毎にランダムに行った。一次運動野の興奮性評価として、single-pulse TMSによるMEP、paired-pulse パラダイムによる皮質内抑制(SICI)および皮質内促通(ICF)を用いた。その結果、whole-body water immersionでは、一次運動野の興奮性に有意な変化は認められなかったが、whole-body water stimulationでは、皮質脊髄路興奮性の増加およびSICIの減少が認められた。これは、全身性の流水刺激が一次運動野の活動に影響を及ぼすことを示しており、水中でのリハビリテーションの一つとして、活用できる可能性があると考えられる。

運動医科学機能研究所では、今後も最先端の研究を続けて参ります。

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