理学療法学科の田巻弘之教授らが行った研究が、海外雑誌であるJournal of Musculoskeletal and Neuronal Interactionsに掲載が決まりました。
田巻教授はこれまで、「骨」・「筋」・「神経」がどのような関係になっているかを研究してきました。
今回は「神経損傷と骨萎縮」をテーマに研究を行いました。以下に論文のテーマとその要旨を記載します。
「Changes over time in structural plasticity of trabecular bone in rat tibiae immobilized by reversible sciatic denervation」
J Musculoskelet Neuronal Interact (in press)
Tamaki H, Yotani K, Ogita F, Takahashi H, Kirimoto H, Onishi H, Yamamoto N
一過性の坐骨神経損傷による下肢不動モデルを用いて、骨組織の萎縮-回復過程を経時的に観察した。
本研究では、神経凍結法を用いて一過性の除神経から再支配プロセスを実現した。本実験条件では、脛骨骨量(BV/TV)は神経凍結による除神経後3週目まで漸減し、4週目以降増加し始めて、10週目でbasal-controlと有意な差がないレベルまで回復した。
骨量の変化は骨梁構造のうち、骨梁幅と強い相関関係にあった。
骨量の萎縮-回復プロセスは、骨格筋の重量や筋張力の萎縮-回復プロセスよりも数週間以上遅れ、筋-骨組織間で時間的ずれが存在することが示唆された。
運動医科学機能研究所では、今後も最先端の研究を続けて参ります。
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