理学療法学分野・小島翔さんらの論文が神経生理学分野の雑誌「BMC Neuroscience」に掲載されました。
本研究は、(1)経頭蓋磁気刺激によるCortical Silent Period(CSP)と筋収縮強度との関係(2)CSPと磁気刺激強度との関係(3)二連発磁気刺激による短潜時皮質内抑制(SICI)および皮質内促通(ICF)とCSPとの関係について明らかにすることを目的としました。
実験の結果、CSPは運動誘発電位の大きさや筋収縮強度とは関係性がなく、磁気刺激強度に強く依存して変動することが確認されました。さらに、CSPはSICIで短縮したのに対し、ICFでは変化が認められませんでした。これらのことから、SICIによる条件刺激がCSPを生成する抑制性ニューロンに影響を与えたことが示唆されました。
Kojima S, Onishi H, Sugawara K, Kirimoto H, Suzuki M and Tamaki H
Modulation of the cortical silent period elicited by single- and paired-pulse transcranial magnetic stimulation
BMC Neuroscience, 2013 (in press)
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